上海モーターショーのBYD車コーナー。バッテリーが車体と一体化しており、EV業界をけん引する独自技術が目を引く 次世代自動車を巡り、電気自動車(EV)を巡る競争が過熱している。特に近年、存在感を増しているのが中国だ。世界的にカーボンニュートラルの取り組みが強化される流れを受け、電動化がここ数年で急速に進展。一気にトップレベルに躍り出た。自動車業界で100年に1度ともされる変革が起きている今、市場はどう変わっていくのか。4月の「上海モーターショー」は最新技術を駆使した新車が次々と登場し、会場は熱気にあふれていた。 重厚な音楽に乗せた映像の後、価格が発表されると会場に詰めかけた報道陣からは、どよめきが起きた。4月18日から10日間の日程で行われた上海モーターショー。コロナ禍の影響で4年ぶりの大規模な開催となり、出展企業が千社を超える中、EVの開発競争に会場の注目が集まった。