以下は、植草氏が、「直言」(http://web.chokugen.jp/uekusa/ )というメールマガジンで追求していた「りそな銀行救済劇」における国家ぐるみの「株価操作」疑惑、つまり小泉・竹中一派の国際的な「インサイダー取引」疑惑の実態を暴いた論文である。 小泉・竹中一派は、「大銀行の破綻も辞せず」という方針で、経営者が小泉経済改革に批判的だった「りそな銀行」をターゲットにして、銀行破綻へ向けて突進しようとしていた。それを見込んで株価は急落した。しかし、ある時点で突然、「破綻策」から「救済策」に転じると株価は急騰した。 自己資本不足に陥った大銀行の一つを破綻させるということは金融恐慌の引き金を引くということだから、株価が急落するのは当然だろう。そして逆に、公的資金を導入してまでも経営危機に陥りつつある大銀行を救済するということは、金融恐慌が回避されるわけだから株価が急騰する