水流が作り出す神秘的な景観に魅了され、外界とは隔絶された未知の世界に挑戦し続ける“渓谷探検家”、大西良治氏による「渓谷登攀」が話題となっている。 A4判の豪華な写真集とも言える318ページにも及ぶ大作だ。 登攀技術やロープワーク、経験による危険回避など、高難度の沢登りには多くの必要事項が伴う。 リバートレッキングなどとも呼ばれる「沢登り」。その名の通り川を登り、川の起源まで到達する登攀の一種で、発祥は1900年以前の登山にあるという。 藪を掻き分け、滑りやすい泥や崩れやすい岩が点在する場所を登るよりも、沢づたいに登ったほうがラクな場合もあり、そんなことから沢登りは始まった。 数人でのパーティで登る場合はプレッシャーは5分の1以下になるという。 もちろんガイド付きでチビッコも楽しめるリバートレッキングなども夏には人気で、比較的ハードルは低い。 海外には川を上流から下降していくキャニオニングと