年明けに、大先輩の古本屋さんが亡くなり、一緒にイベントもした若い古本屋さんがいつのまにか組合を辞めていたと聞き、前の店舗の頃から手伝ってくれてきたスタッフさんがいったん店を離れることが決まり、長年来てもらっている古紙回収のおっちゃんとの音信も途絶えてしまい、年初からとにかく寂しい話が続いた。(2ヶ月入院していたというおっちゃんには今日連絡がついて心からホッとした。) なんとなく元気が出ない日々を過ごしていた先月半ば。その報せはほんとうに突然のことだった。 鯨書房の2代目であるYくんの急逝。 何人かの古本屋さんの口を経てそれを聞いたとき、何も言葉が出てこず、ただ、信じられなかった。その事実に向き合ってしまうのが怖くて、頭が自然に反応して、なるべくそのことを考えずに過ごそうとしていた。そうしようとすればするほど、もちろん、頭のどこかにそのことがあった。 2代目店主のYくんも、そして先代の鯨さん