街角に置かれた小さな本棚の「図書館」。借りるのは自由だ。大崎市の高校生たちが手づくりし、2日、目抜き通りの台町商店街でお披露目をした。昨年夏、使われなくなった電話ボックスに本棚を置いた「おおさきぽすとしょかん」の2代目になる。 米国で広がる「リトル・フリー・ライブラリー」の運動を地元でもと、留学経験のある仲間が提案した。古川黎明高、古川高の20人余りが毎週集まって木材を組み立て、ニスを塗り、管理方法を話し合った。貸出期限はなし、家にある本を持ってきてもらうのも歓迎。見回りのため、交代の班をつくった。昨年の取り組みの後、本を寄付したいとの申し出が相次ぎ、本は約70冊まで増えた。 道沿いに置くのでイタズラが心配だが、「地域の人たちを信頼しています」と古川黎明高3年の丸子稜太さん。「みんなが立ち寄るようになって、街の活性化につながってほしい。仲間を増やし、ほかのまちにも広げたい」と話した。 (石