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出版に関するhiroyukiokanoのブックマーク (115)

  • 日本の古本屋 / 論文には書けないこと――『近世前期江戸出版文化史』の裏側で

    大学三年時、はじめて井原西鶴の浮世草子を真剣に読んだ。正直に白状するが、面白さどころか内容からほとんど理解できず、専ら『対訳西鶴全集』の口語訳を頼りに必死に読解に取り組んだ。そして命からがら読み終えたとき、唐突に出てくる謎の人名は何なのかと不思議に思ったものだ。それが刊記(現在の奥付)に刻まれる板元名であると知ったのは、しばらく後のことだった。 西鶴浮世草子の主要な板元は、おおまかに言えば、前半の貞享年間(1684-88)では大坂の岡田三郎右衛門・森田庄太郎で、後半の元禄年間(1688-704)になるとその二軒は撤退し、やはり大坂の雁金屋庄兵衛らが登場する。しかし江戸においては、それはほとんど一貫して万屋(よろずや)清兵衛から売り出されている。この屋は一体何者なのか。その素朴な疑問が、書の出発点である。 万屋清兵衛は、江戸の地で八〇年以上、少なくとも三代にわたって出版活動を行い、京・江

  • 共和国は共和制の夢をみるか|Digging Deep|共和国のウェブマガジン

    [解題] 堀内哲編『生前退位ー天皇制廃止ー共和制日へ』(2017年7月)に収録。第三書館の北川明さんから突如として連絡があり、「共和国を名のってるんなら言いたいことがあるでしょうから」ということで、うっかり引き受けてしまう。ほかの執筆者は、堀内さんのほかに、杉村昌昭さん、絓秀美さん、斎藤貴男さん。もともとは編者の堀内さんによるインタビューだったのですが、イチから書き換えているうちに、調子に乗ってしまいました。生まれてすみません。 ----- いまわたしの目の前に座っているシモヒラオ氏が、「共和国」とただ漢字3字をならべただけの出版社を設立したのは、2014年4月のことである。 法人化してあるので正しくは株式会社共和国であるその出版社は、といってとくにベストセラーを生み出したわけでもなく、知名度にいたっては業界でも超がつくマイナークラスなので、お世辞にも成功しているとは言えないが、かれが代

    共和国は共和制の夢をみるか|Digging Deep|共和国のウェブマガジン
    hiroyukiokano
    hiroyukiokano 2020/03/19
    「本という具体的なモノによって着実に少しずつ読者の本棚を占拠し続けるというのは、出版社だからこそ可能な文化闘争のひとつだと確信しています。」
  • 『独ソ戦』新書大賞受賞のお祝いに、岩波書店の永沼浩一さんを訪ねてみた!|光文社新書

    岩波書店の永沼浩一さんが、「B面の岩波新書」で光文社新書編集部をお訪ねくださったのは2年前のこと。ちょうど『バッタを倒しにアフリカへ』が新書大賞をいただいたタイミングでした。ならば、「岩波新書の真のライバル」である私たち(笑)としては、『独ソ戦』が2020年度の栄誉に輝いた今この時こそ永沼さんをお訪ねしよう!ということで、「B面の岩波新書」へのオマージュ企画として打診させていただきました。永沼さんには、ご自身の部署異動の直後だったにもかかわらずご快諾いただき、心より感謝いたします! 聞き手/三宅貴久(光文社新書編集長) 構成/田頭 晃(光文社新書) ――まず『独ソ戦』が新書大賞で1位をとられたということで、当におめでとうございます。 永沼さん(以下、敬称略) ありがとうございます。 ――けっこう早い段階で、これは新書大賞じゃないかと言われたりしませんでしたか? 永沼 言われましたし、三宅

    『独ソ戦』新書大賞受賞のお祝いに、岩波書店の永沼浩一さんを訪ねてみた!|光文社新書
  • 「本を置いたら客層が変わった」 静かに広がる“配本のない書店”

    「止まらない離れ」「街から屋が消える」……。暗い話が目立つ出版業界だが、そんな“衰退論”を覆そうとする人々がいる。顧客がに出合う場を変え、出合い方を変え、出合う意味までも根から考え直す。そこには他業界にとっても価値がある、人口減時代に生き残るマーケティングのヒントがある。 2020年1月31日~2月1日の2日間、東京・二子玉川駅直結の商業ビルに挟まれた半屋外広場「二子玉川ライズ ガレリア」が、大勢の人でごった返した。建物の間を冷たい風が吹き抜ける中にもかかわらず、来場者は昼から夜まで途絶えない。目当てにしているのは、その場に集まった40店の「屋」だ。 このイベント「二子玉川 屋博」は、二子玉川の蔦屋家電を中心とする実行委員会が、独自の選書や販売の工夫で知られる全国の書店の協力を経て初めて実現したもの。出店者はブックオフコーポレーションが展開する「青山ブックセンター」のような有名

    「本を置いたら客層が変わった」 静かに広がる“配本のない書店”
    hiroyukiokano
    hiroyukiokano 2020/03/16
    「本を置くようになってから客層が変わったと話す取引先もいる」「出版業は本質的にマスコミではなく、ミニコミの集合体だと思う」
  • 壊れていく出版業界で、飄々と結果を残していく1人出版社「百万年書房」の現在──北尾修一に訊く

    編集者の北尾修一が2017年9月に立ち上げた1人出版社・百万年書房の勢いが止まらない。2019年には『愛情観察』、『しょぼい喫茶店の』、『日国民のための愛国の教科書』、『13歳からの世界征服』、『私の証明』といった話題の書籍を上梓。2020年に入ってからも、日のサブカルチャー通史を現在の視点から問い直す『ポスト・サブカル焼け跡派』を発行するなど、ジャンルを問わず北尾が面白いと思ったもの、必要だと思ったものを書籍にして発行し話題を生み出している。 北尾にはこれまで2度ほどインタビューを行い、StoryWriterに掲載してきた。1回目は百万年書房立ち上げのとき、2回目は初の自社刊行物『何処に行っても犬に吠えられる〈ゼロ〉』が発行されるとき。今回は、そういった何かのタイミングというより、単純に現在の百万年書房について話を訊きたいと思い取材をオファーした。自分自身が北尾氏の独立から1ヶ月後

    壊れていく出版業界で、飄々と結果を残していく1人出版社「百万年書房」の現在──北尾修一に訊く
    hiroyukiokano
    hiroyukiokano 2020/03/14
    「たしかに自分で読む文には電子書籍で十分なんですよ。でも人に勧める時は絶対に紙の方がいい。/本を共有することによって、生まれるものもあるし、話せることもあるから。」
  • 「文学通信アーカイブ」を公開いたしました

    文学通信|多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社 日語・日文学の研究書を中心に、人文学書全般を刊行する出版社、文学通信のブログ。 文学だけにこだわらず周辺領域も含め、意欲的に刊行していきます。 出版活動と同様に、webでも積極的に活動することで、多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出していきたいと思います。 〒113-0022 東京都文京区千駄木2-31-3 サンウッド文京千駄木フラッツ1階101 電話03-5939-9027 FAX03-5939-9094 info@bungaku-report.com インボイス登録番号:T4011501023591

    「文学通信アーカイブ」を公開いたしました
    hiroyukiokano
    hiroyukiokano 2020/03/06
    「それだけでなく、大学など所属機関がないなどの事情でweb上に公開することができない、研究者が所蔵している資料を公開する受け皿にしたいと考えています」
  • ないならつくろう 知りたい!を詰め込んだ本 / ものつくる届ける、自分ごと、はじめからさいごまで / 日本仕事百貨

    ※日仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。 書店でを選んでいるとき、会計を済ませたカップルが「屋に来てみてよかったね。さっきまでの悩みは一体何だったんだろう」と、笑い合っていました。 ふたりに何があったのかは知らないけど、を開くだけで気持ちが変わる感じは、ちょっとわかる気がします。 卓の雰囲気まで感じる料理、自分の生まれる前の時代に流行ったもののこと、アーティストの世界観を凝縮した画集、毒ヘビ図鑑に、ジビエの教科書…。 自分には、知らないことがまだまだたくさんあるんだなと思うと、妙にワクワクしてしまう。そんなふうに、「こんな世界もあるよ」という広がりを示してくれるのがの魅力なのかもしれません。 今回紹介するのは、をつくる仕事。デザインやホビーなどの実用書を多く手掛ける、グラフィック社で働く編集者を募集

    ないならつくろう 知りたい!を詰め込んだ本 / ものつくる届ける、自分ごと、はじめからさいごまで / 日本仕事百貨
    hiroyukiokano
    hiroyukiokano 2020/03/06
    「編集者のアイデアを、実際に本にするかどうかを決める会社の基準のひとつとして、『まだ世の中に“類書”がないこと』っていう条件があるんです」
  • 【新型コロナウイルス対応】KADOKAWAの児童書サイト「ヨメルバ」で、角川つばさ文庫&角川まんが学習シリーズを200冊以上無料公開!

    【新型コロナウイルス対応】KADOKAWAの児童書サイト「ヨメルバ」で、角川つばさ文庫&角川まんが学習シリーズを200冊以上無料公開! 株式会社KADOKAWA社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、児童書サイト「ヨメルバ」(https://yomeruba.com/)にて、児童書207タイトルの無料公開をスタートしました。 児童文庫シェアNo.1『角川つばさ文庫』(※)、小学生に絶大な人気を誇る『どっちが強い!?』シリーズ、「児童書 学習まんが 日歴史」ジャンル売上1位『日歴史』(※※)などの「角川まんが学習」シリーズの中から選りすぐりの207タイトルが無料でお読みいただけます。 ※児童文庫レーベルトップシェア。公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所調べ ※※紀伊國屋書店「児童書 学習まんが 日歴史」ジャンル4年連続売

    【新型コロナウイルス対応】KADOKAWAの児童書サイト「ヨメルバ」で、角川つばさ文庫&角川まんが学習シリーズを200冊以上無料公開!
  • 「吉原」の世界、覗いてみませんか?日本初、遊郭専門の書店「カストリ書房」店主に聞く魅惑の世界。|P+D MAGAZINE

    東京都台東区千束に店舗を構え、遊郭・赤線に関連する書籍を取り扱うカストリ書房。「遊郭ってどんな場所?」「カストリ書房ではどんなが売られているの?」といった疑問の数々を、店主の渡辺豪さんにお聞きしました。 2017/10/04 東京の台東区、千束3〜4丁目。この地域はソープランド街として知られており、かつては遊女を囲う遊郭(妓楼)が立ち並ぶ「吉原」と呼ばれていました。 樋口一葉は吉原の近くに居を構えており、吉原で働く少女たちに見聞きした経験が『たけくらべ』執筆につながったとも言われています。実は吉原の存在は文学にも大きく関わっているのです。 そんな吉原の一角にある「カストリ書房」は、遊郭に関する書籍を専門的に取り扱う書店。店主の渡辺豪さんは以前、遊郭・赤線[※1]跡の調査、撮影、聞き取り取材を行ったほか、遊郭に関連する書籍を復刊した「カストリ出版」を立ち上げました。 2016年9月3日には

    「吉原」の世界、覗いてみませんか?日本初、遊郭専門の書店「カストリ書房」店主に聞く魅惑の世界。|P+D MAGAZINE
  • 島田潤一郎さん「古くてあたらしい仕事」インタビュー 時代超え小さな声届ける|好書好日

    東京・吉祥寺に「夏葉社(なつはしゃ)」という小さな出版社がある。編集経験ゼロで出版社を設立し、編集、営業、事務などをたった1人でしているのが著者だ。自らの歩みを振り返りながら、「仕事とは何か」をつづった。 創業して10年。庄野潤三の小説選集など復刊を含めて35点のを出してきた。「何十年先も残るもの」を意識し、装丁の美しさも大切にしてきた。キャッチーな言葉を並べ、発売から数カ月を勝負とするとは一線を画する。理想形は『アンネの日記』だという。「屋根裏部屋で書いた彼女のような小さな声を拾い、時代を超えて届けられることが、の元来の役割だと思う」 一人の誰かに手紙を書くようにをつくる。知り合いの書店員、読者の顔や趣味嗜好(しこう)を想像する。基的に初版は2500部と多くなく、巨利は生めない。子育てもあり1日約5時間労働。それでも、家族4人で暮らせている。「経営のノウハウはない」とも言う。な

    島田潤一郎さん「古くてあたらしい仕事」インタビュー 時代超え小さな声届ける|好書好日
  • 手渡すように本を届ける。 ひとり出版社が考える「顔の見える流通」〈夏葉社 島田潤一郎 インタビュー〉 | 古本買取のVALUE BOOKS

    の買取を行う私たちの倉庫には、毎日約2万冊のが全国から届き、そのうちの半分にあたる約1万冊を、インターネット市場では価値がつかないことから古紙回収にまわしています。 しかし、中には時間が経っても価値の高いばかりを扱う出版社があります。彼らのものづくりを支えることで、よりよいの循環が生まれるのでは。そんな思いから、の売上の一部を出版社に還元する「エコシステム プロジェクト」はスタートしました。 このプロジェクトでは、現在、4つの出版社と提携しています。 彼らはなぜ、消費することなく、読み継がれるを作り続けることができるのか。 どんな思いでを作り、読者のもとへ届けられているのか。 数字からだけでは見えてこない、作りへのこだわりを聞いてみたい。 バリューブックスが考える「いい出版社」を巡る、連載企画です。 この記事は1年限定の公開となります。その理由は下記をご覧ください。 3回

    手渡すように本を届ける。 ひとり出版社が考える「顔の見える流通」〈夏葉社 島田潤一郎 インタビュー〉 | 古本買取のVALUE BOOKS
  • 積ん読1000冊、労働時間5時間/日。「書籍編集者」の時間割──夏葉社 島田潤一郎さんインタビュー【後編】 | クラシコム

    出版業未経験からひとりきりで出版社を立ち上げた「夏葉社」の島田潤一郎さんのインタビュー。 前編では、「未経験」、「ひとり」といった弱みともなることを強みにして歩んできた島田さんの仕事についての考えをうかがいました。 後編では、2人目のお子さんが生まれて変わった働き方について。子どもの存在は、1日のタイムスケジュールにも、仕事の未来を描く上でも大きな影響を与えているようです。 スマホを手放し、自分がやるべきことの時間を確保 ──先ほどお聞きした「煩わしいものに未来を感じる」というのもすごくおもしろいと思うのですが、難しさももちろんありますよね。そういう世界に身を起きつつ、健全に人間関係を巡らせる仕事をしていくには、どのようなことをすればいいのでしょうか。 島田 先に話したことと少し矛盾するようですけど、人間関係の中でものを作っているので、だんだん仕事が硬直していくわけですよね。なんとなく夏葉

    積ん読1000冊、労働時間5時間/日。「書籍編集者」の時間割──夏葉社 島田潤一郎さんインタビュー【後編】 | クラシコム
  • コネもお金も、なにもなかった。経験ゼロで立ち上げた「ひとり出版社」が、10年生き残った理由。──夏葉社 島田潤一郎インタビュー【前編】 | クラシコム

    コネもお金も、なにもなかった。経験ゼロで立ち上げた「ひとり出版社」が、10年生き残った理由。──夏葉社 島田潤一郎インタビュー【前編】 山あり谷ありの人生に、そっと寄り添ってくれる大切なもの。人によってその存在はそれぞれですが、「」がその役目を果たしているという人は多いのではないでしょうか。 今回、お話を聞きに行った島田潤一郎さんは、全くの未経験から、いわばにかける熱い想いだけを持って「夏葉社(なつはしゃ)」という出版社を立ち上げました。 著書である『あしたから出版社』(晶文社)は、会社を立ち上げるに至った経緯や想いが臨場感たっぷりに書かれた名著(クラシコムにもファンが多いです)。どんな方が書いたのだろう?と素朴な好奇心も湧いていきます。 「夏葉社」のホームページには、こんな風に会社の考え方が綴られています。 ”夏葉社は1万人、10万人の読者のためにではなく、具体的なひとりの読者のた

    コネもお金も、なにもなかった。経験ゼロで立ち上げた「ひとり出版社」が、10年生き残った理由。──夏葉社 島田潤一郎インタビュー【前編】 | クラシコム
  • 「刀剣乱舞」効果すごっ! 1939年発行の岩波新書『日本刀』が76年ぶり復刊

    1939年発行の岩波新書『日刀』が復刊されました。公式Twitterによると、1943年の第5刷以来で76年ぶりのこと。ネットではもしやゲーム「刀剣乱舞」人気の影響ではないかと声が上がり、岩波新書編集部も「刀剣乱舞がなかったら復刊はなかったでしょう」とコメントしています。 「岩波新書クラシックス」版として限定復刊(神保町ブックセンター公式Twitterより) 公式サイトによると、『日刀』は当時随一の日刀研究者であった間順治氏が、日刀の歴史や特色といった基礎的知識を平易明解に説いた書。正宗や村正をはじめとした著名な刀剣にも論及されているとのことで、実に刀剣乱舞ファンに刺さりそうです。 岩波新書編集部に復刊の背景を聞いたところ、2019年6月から実施している「岩波新書クラシックス」の一環とのこと。過去の名著を毎月1冊ずつ限定復刊する企画で、6月に復刊した『戦争と気象』も、1944年の

    「刀剣乱舞」効果すごっ! 1939年発行の岩波新書『日本刀』が76年ぶり復刊
  • 「本のない家」で育った私が、ブックデザイナーになったわけ。|Torus (トーラス)by ABEJA

    『クイックジャパン(太田出版)』、『文藝(河出書房新社)』、『生理ちゃん(KADOKAWA)』など人気タイトルを数多く手がけてきたブックデザイナーの佐藤亜沙美さん。装丁やづくりへの思いを語ってもらった。 そんな佐藤さんは意外にも「のない家」で子ども時代を過ごしたと話す。それでもづくりに携わる仕事に就いたのはなぜ? はルールをちょっと外すと刺激的になる 佐藤)学生のころに、デザインの勉強をはじめました。そのあと働き始めた出版社のデザイン室は、ひとりひとりがプレイヤーで、誰かに教わるという環境ではなかったんです。それで私は毎日屋に通っていました。 を眺めながら、私には何が足りないんだろう?と考えていました。書店で刺激的な装丁に出会うと、自分にとって新鮮に映るデザインには必ず新しい要素と古い要素が混在していると気づきました。 70年代くらいの装丁はとくに今よりも「売り」を意識していな

    「本のない家」で育った私が、ブックデザイナーになったわけ。|Torus (トーラス)by ABEJA
    hiroyukiokano
    hiroyukiokano 2019/10/09
    「本を読んでいると半径3メートルしかなかった自分の世界が「バン」って開ける瞬間があると思うんですけど、そこに立ち会ってほしいみたいな意識があって」
  • 「新潮社の百田尚樹ヨイショ感想文キャンペーン」について思ったこと - 伊野尾書店WEBかわら版

    新潮社の百田尚樹ヨイショ感想文キャンペーンはそんなに叩かれるようなことなのだろうか、とずっと思っている。 考えをまとめてから書こうと思ってるうちに批判にさらされる形でキャンペーンが中止になってしまった。 ネットの世界ではどうせ来週には忘れられてしまうだろうから、備忘録として残す。 ◎企画に対しての温度差 たぶん、今回のことは出版の世界から遠く、そして百田尚樹のことを「ヘイトスピーカーだが公権力を持ってる作家」ぐらいに思ってる人が一斉に「何それ…」と拒否感や嫌悪感を示した、というのが大筋だと思う。 「ヨイショ感想文」という言葉が「百田センセイ、もっともっと持ち上げましょう」というイメージを想起させた。 ただ、おそらく新潮社はそこまでゴマをする感じではなく「話題になる面白いキャンペーンをやりましょう」くらいのところから始まってると思う。 百田尚樹と仕事をしたことがある人から聞いた話と、「New

    「新潮社の百田尚樹ヨイショ感想文キャンペーン」について思ったこと - 伊野尾書店WEBかわら版
  • 今度刊行する『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』について(岡田圭介)

    文学通信|多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社 日語・日文学の研究書を中心に、人文学書全般を刊行する出版社、文学通信のブログ。 文学だけにこだわらず周辺領域も含め、意欲的に刊行していきます。 出版活動と同様に、webでも積極的に活動することで、多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出していきたいと思います。 〒114-0001 東京都北区東十条1-18-1 東十条ビル1-101 電話03-5939-9027 FAX03-5939-9094 info@bungaku-report.com インボイス登録番号:T4011501023591 今度刊行する『古典は当に必要なのか、否定論者と議論して気で考えてみた。』について 岡田圭介 この、当初単行化には後ろ向きでした。 勝又さんからシンポをやると聞いたとき、未だ実現出来ていない小社刊行予定の国文学研究雑誌『文学

    今度刊行する『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』について(岡田圭介)
    hiroyukiokano
    hiroyukiokano 2019/09/13
    「価値が自明なものなど、何一つなく、反論するときには大量な言葉で相手に納得してもらわなければなりません。その時にこの本は味方になってくれるはずです。ぜひご一読ください」
  • 品切れ重版未定とは品切れじゃないんだよ|竹村響 Hibiki Takemura

    字面で見るとそんなに不思議な言葉ではないと思うんですよ、品切れ重版未定。 全然知らなくても日語的に品切れてて重版する予定もないんだなーと解釈してくれると思うし、それで間違ってはいないです。 でもですね、これが実務的にはそうでもないんです。 だって当は品切れてないんだもん。 あ、最初に自分の立場を説明しておくと、20年前に竹書房っていう中くらいの出版社(だいたい売り上げ的に30〜40位くらいだと思われます)に編集として入って途中で電子書籍黎明期の立ち上げに関わり4年前、急に紙も含めた営業を全部みましょーと思いたってこうだったらいいのになー、というのを無邪気にやってたら今に至ってる感じです。おかげさまで竹書房、苦しい市場のなかでもぼちぼちやれておりますのでそんなに間違っていないかなあ、と。 ので、これは竹書房という出版社で最近営業に関わった素人から見る一面的な見方にすぎません。それは違う、

    品切れ重版未定とは品切れじゃないんだよ|竹村響 Hibiki Takemura
  • SNSの時代に本を書くということ・・・新書「ヒトラーの時代」に思う|yoshiko Yamanouchi

    中央公論新社から新書『物語オーストリアの歴史』を上梓してからほぼ一ヶ月半が経過した。私にとって四冊目の単著であるが、今回のは、オーストリアの歴史を、各州の地方史の視野に降り立ちながら、通史としてもある程度フォローできるようにという大変高いハードルを課されたという意味で、これまでのように、自分の専門領域のストライクゾーンの範囲内で構想し、執筆するパターンとは全く違った作業だった。そして、ウィーン文化史を専門とする私にとって、地方史の細部を掘り起こすのは、気が遠くなるような根気を要しもした。これらの事情で、気がつけば14年もの年月をこの仕事につぎ込むことになってしまった。 このように飛び抜けて苦労が多い仕事だったわけだが、終わってみて、これまでの単著ほどの達成感は感じることができずにいる。さらに出版後1週間ほどで、むしろどうしようもない恐れと悲しみの感情に取り憑かれた。原因は、インターネット

    SNSの時代に本を書くということ・・・新書「ヒトラーの時代」に思う|yoshiko Yamanouchi
    hiroyukiokano
    hiroyukiokano 2019/08/10
    「差別的な表現などを除いていえば、校閲者が「間違いです」「これはこうした方がいいです」といったところで、著者が承諾しなければ勝手に直すことはできない」
  • 書店の未来とは?|hirunekobooks

    『ユリイカ2019年6月臨時増刊号 総特集=書店の未来-を愛するすべての人に-』(青土社) 「出版不況」「活字離れ」というワードが当たり前に語られ、出版界を取り巻くニュースには、もはや枕詞のように用いられる。 だが、それは当なのだろうか? 当に、人々はを読まなくなっているのだろうか? 確かに書店の撤退や倒産は後を絶たないし、大手取次会社の業績も悪化するばかり。出版社は高い返品率に苦しみ、自転車操業的に新刊を刊行するという悪循環に陥っている。 「並べさえすればが売れていた時代」は過去のものとなり、改革を放置し続けた長年のツケを、今まさに払っている。 大量の雑誌販売に依存してきた流通システムや、再販制・委託制といった、これまでの出版界を支えてきた枠組みにも、制度疲労が生じている事は間違いないだろう。 それでも、と思う。 それでもを読む人は今日も読み続けているし、書き手は日々生まれ、

    書店の未来とは?|hirunekobooks
    hiroyukiokano
    hiroyukiokano 2019/07/17
    「そして自分ならば、ここにどんな「未来」を書き、描くのか、そのことを真剣に考えたい」