本記事は、筆者が大学生のころに書いていたブログより転載したものです。主に高校生や、歴史を学び始めた人々を対象として書いています。いくつかの加筆修正をした上で、掲載いたします。どうぞご笑覧ください。 はじめに 友人のさとしが「数学科の大学院とはなにをしているのか」っていうブログ記事を紹介していて、一方でぼくは、後輩から「歴史の卒論って何を書けば良いんですか?」と聞かれたりするんで、そういう話を書いても悪くないかなと思って、記事を書くことにした。 結論から言うと、「歴史ってなんですか?」とか「歴史の論文ってどんなことを書けば良いんですか?」とか「歴史の研究って…」みたいな壮大な話は、優れた歴史家が数多くおこなってきた試みだし、ぼくなんかより優秀な大学院生や研究者の方に話してもらう方が、よほど意味があると思うんだよね。 でも、幾つかの理由があって、ぼくが書くことにもそれなりに意味があるんじゃない