近年不漁が続くイカナゴのシンコ漁。シンコの餌となる動物性プランクトンが減っていることも一因とされる。現状を何とか改善しようと、明石と淡路の計8漁協でつくる鹿ノ瀬会は15日、漁場の播磨灘で初めて餌まきを実施した。「少しでも今後につながってほしい」。漁師らは切実な思いで見守った。(赤松沙和) シンコは年々漁獲量が減少。資源確保のため、今春の播磨灘での漁は1日のみとなり、大阪湾では漁自体を見送った。漁師らは強い危機感を抱く。
近年不漁が続くイカナゴのシンコ漁。シンコの餌となる動物性プランクトンが減っていることも一因とされる。現状を何とか改善しようと、明石と淡路の計8漁協でつくる鹿ノ瀬会は15日、漁場の播磨灘で初めて餌まきを実施した。「少しでも今後につながってほしい」。漁師らは切実な思いで見守った。(赤松沙和) シンコは年々漁獲量が減少。資源確保のため、今春の播磨灘での漁は1日のみとなり、大阪湾では漁自体を見送った。漁師らは強い危機感を抱く。
早朝にカイツブリの調査に出掛ける。前回の調査ではカイツブリの雛は2羽確認できたが、今日は1羽しか確認出来ない。カイツブリの雛が親鳥に近づくと親鳥が雛を追いだすような行動も見られる。追い出し行動はカイツブリ(オス・メス)2羽にも見られたが、その反面、カイツブリ(メス)が何度も雛に給餌をしていた。 カイツブリ親子が一緒に泳いでいると、突然、水中から巨大な魚がカイツブリの雛を飲み込んだ。カイツブリ(メス)は、一瞬、難を避けたが、カイツブリの雛は水中に没して二度と水面に出現しなかった。このカイツブリ夫婦には5羽の雛が誕生したが、5羽とも死亡した。おそらく5羽ともブラックバスに飲み込まれたものと思われる。 カイツブリの雛も1羽になってしまったが、雛が親鳥に給餌を催促している。 カイツブリの雛は親鳥の後を必至になって追っていく。 カイツブリの雛も随分と大きくなっている。 カイツブリ親子がゆっくりと泳い
外来魚であるニジマスは本州では繁殖できないと言われています。それはいったいなぜなのか調べてみました。 (アイキャッチ画像提供:PhotoAC) Tweet ニジマスって? ニジマスは皆さんもよくご存じの通りサケ科の淡水魚です。漢字では「虹鱒」と書き、英名は「レインボートラウト(rainbow trout)」と呼ばれています。 一般的な大きさは40cm前後で、大きな個体になると80cm~1mの大きさに成長する個体もいます。エラから尾ビレにかけての朱色の縦帯が特徴的で、体全体に黒い小さな斑点が見られます。 ニジマスは太平洋東岸とカムチャツカ半島が原産地の外来魚で、日本に初めて持ち込まれたのは1877年とされています。現在日本では北海道の一部に定着していますが、そのほかの地域では定着せずほとんどが放流魚となっています。 環境の変化に強く、適応能力が高いことから様々な場所で養殖も盛んに行われていま
小学生時代などに、サケの放流を経験した人は案外多いのではないだろうか。いまも、稚魚放流の様子はテレビや新聞でよく見かける。環境教育や水産資源の増強といった名目でおこなわれているらしい。 卵を孵して、稚魚をしばらく育て、川に放す――「大きくなって戻ってくるんだぞ!」。でも、その後のことはよく知らない。放流したサケは期待どおり増えたのだろうか? 放流に参加した子どもたちは、サケの生態についてどこまで学べただろうか? 2023年2月、日本人生態学者たちによる1本の論文が話題を呼んだ。「放流しても魚は増えない」という、意外な結論を示すものだったからだ。 いったい、どういうことなのか? この研究には専門家だけでなく、非専門家も知るべき「真実」が隠されているかもしれない! 放流事業は見直すべきタイミングに差し掛かっているのかもしれない。 論文の第一著者である照井慧氏の解説でお届けしよう。 放せば増える
「親方アァァー! 川にフグがー!」と言われるとあなたは信じられるだろうか? フグは海にいるもの……そう思ってはいないだろうか? ところがどっこい、事実は小説よりも奇なり。フグは淡水にも生息している。いわゆる、淡水フグと呼ばれるフグ科の一群だ。そもそも、フグは漢字で「河豚」と書くではないか。だから、フグは川にいてもおかしくはないはず……しかしながら、日本には淡水フグは生息していない。となると、やはりフグは海にいるというイメージは正しかったことになる……少し頭が混乱してきたところで、正解を話そう。 フグが川にいる!? 日本には淡水フグは生息していないが、ごく一部の海水フグは川をのぼることがあるのだ。川で生まれたサケ類が海で一定期間を過ごして、また川に戻ってくるのは有名な話なので分かるだろう。しかし、フグが川をのぼるなんて話は、ほとんど知られていないのではないだろうか? ここに興味深いYoutu
ミノカサゴはもともとはインド洋から太平洋にかけての海域に生息していたが、おそらく人が放流したせいで、現在はカリブ海と西大西洋の一部に定着している。今回ブラジル沿岸でも数を増やしていることが分かった。食欲は旺盛で、(人間以外には)はこれといった天敵もいない。(PHOTOGRAPH BY HUMBERTO RAMIREZ, GETTY IMAGES 海を泳ぐ魚の中でおそらくもっとも有害で侵略的とされるミノカサゴ。破竹の勢いで拡大する生息域が、北中米のメキシコ湾やカリブ湾と同じように、はるか南のブラジルからも報告された。 ミノカサゴは何年もの間、拡大を続けてきた。ミノカサゴがメキシコ湾で初めて見つかったのは1985年のこと。放流された観賞魚だったと考えられたが、その後生息域を米国の東海岸沖やカリブ海にまで急速に広げ、2010年ごろには南米沿岸でも確認された。 しかし、ベネズエラやトリニダード・ト
ゴンズイという魚がいる。 本州以南の沿岸に生息する海産ナマズで、ちょっとまぬけなヒゲ面と黒地に黄白色のストライプがキュートな毒魚である。 毒魚。そう、この魚はヒレに毒針をもち、刺されると激しく痛む。そのため漁師や釣り人からは蛇蝎のごとくに嫌われているのだ。 ものの本やネット上の記述によると、その痛みたるや大人でも耐えがたいものであり、しばし地獄の苦しみを味わうというではないか。 というわけで実際に刺されてみた。 かんたんに釣れるかわいい毒魚 というわけで今回はゴンズイの毒性がいかほどのものか、わざと刺されて検証する記事です。 ゴンズイといえば、当サイトでもかつて毒ライターの伊藤健史さんが釣って食べる過程を記事にしており、その中でも触れられているとおり釣り人からはかなり邪険な扱いを受けている。 ゴンズイ。「外道」と呼ぶなかれ!あぶなくておいしい毒魚、ゴンズイ(伊藤健史) より その理由は有毒
2016年の熊本地震で被災した熊本城(熊本市中央区)で、崩れた石垣や塀の復旧工事のため、備前堀の水を抜く作業が行われている。17日には、堀に生息する生き物が捕獲された。 熊本城総合事務所によると、熊本地震では、備前堀に隣接する石垣や馬具櫓(やぐら)に続く塀が崩落した。部材や石材が堀の水の中に落ちたままになっており、これらを回収して石垣や塀の復旧を進める計画。復旧は28年度に完了予定で、堀底の地形測量や工事用仮設道路の設計後、22年度に回収を行うため、堀の水を抜くことになった。 備前堀は1611年~24年ごろにできたとされ、広さ約3700平方メートル。記録では水を抜いたのは1988年以来という。 水抜きは15日から始まった。水深2~3メートルほどあった水を排水ポンプで坪井川に放流し、17日までに水深30センチほどまで減らした。 捕獲作業は、市職員30人ほどが水に入り、一列になって網を動かし、
「生きた化石」と呼ばれる魚、シーラカンスを、海底に設置した固定カメラで撮影することに日本の調査チームが成功し、特徴のある大きな背びれをたたんだ姿など、ふだんの生態を記録した貴重な映像として注目されています。 「シーラカンス」は、およそ4億年前の魚の化石と、ほとんど変わらない姿をしていることから生きた化石と呼ばれていて、アフリカとインドネシア近海で生息が確認されていますが、主に水深100メートル以上の比較的深い海に生息して個体数も少ないため詳しい生態はほとんどわかっていません。 日本の研究者などによる調査チームは、2018年に南アフリカの沿岸の水深100メートル余りの海底に固定カメラを設置し、6日間収録を続けたところ、シーラカンスをおよそ30分間撮影することに成功しました。 映像ではシーラカンスの特徴とされてきた大きな背びれはたたまれていて、サメが近づいて警戒すると背びれを開くように立てるこ
10月31日放送の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)で、外来種を駆除する企画が放送されたが、この外来種を家庭で飼う視聴者からは「かわいそう」との声が漏れた。 世界自然遺産にも指定された沖縄北部には希少な生物が多くいるが、中部、南部では外来種にも悩まされているという。そこで、『TOKIO』ら3人と『なにわ男子』の大西流星、大橋和也、藤原丈一郎が駆除に取り組んだ。 6人が駆除したのは南米原産のマダラロリカリア(通称プレコ)。番組によると、硬いうろこで身を守り、アマゾンではワニが唯一の敵。沖縄では敵なしの存在で、川のこけを食い尽くしているという。生息エリアは中部、南部だが、北上すれば北部の貴重な生物の命が脅かされるとして、今回捕獲することになった。 プレコ34匹が駆除されて料理に… 一行は胴長を着て川に入り、「TOKIO」松岡昌宏が最初の1匹目を手づかみで確保。大橋はモリで突っつき大喜び
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沖縄本島のとある川でアロワナを見つけた。 アロワナ。アマゾンとかにいるあのデカくてキレイな魚だ。 そのままにしておくのもなんなので、釣って博物館に寄贈したり刺身にして食べたりしてきた。 ※刺身はマネしないでください 在来の魚を見にきたはずが… そもそもは、地元の方に「その川の大きな淵にはフナやタウナギなど沖縄在来の珍しい淡水魚が生き残っている」という情報を教えてもらったのがことの発端だった。 問題の淵。池のようにも見えるが、実は川の一部で絶えず水が流れている。 魚が好きな僕は大喜びで現場へ向かった。 沖縄本島、特に市街地を流れる川は今やグッピーなどの外来魚で溢れかえっており、そうした在来の純淡水魚(一生を淡水で過ごす魚)はもうほとんど見られないのだ。 紹介されたポイントはうまい具合に開発から取り残されていたようで、護岸整備もされていなければゴミもない。水草も豊富だし、これは期待できそうだ。
京都大学の芦生研究林で、深夜、林床をさささっと動き回るカマドウマに会い、翌日の日中、水中のハリガネムシと、サケ科渓流魚、ヤマメやイワナと会った。 佐藤さんが、今回、彼の「研究室」である森で見せてくれた「フルコース」はそのようなものだった。 単一の種というよりも、生態系の中のエネルギーの流れの中に位置づけられた存在として語る部分が大きかったのだが、そういう話題が一段落した後で、今度は生き物の方を中心にもう一度振り返っておきたい。わずかながらフィールドで触れあった「彼ら」をめぐるあれこれについて落ち穂拾い。 まずは渓流魚。 これは美しい。ありていに言って、美しい。 佐藤さんはもともと渓流魚の保全研究者で、サケ科の魚の話題になるともう感情移入しまくりだ。同行した編集者もカメラマンも上級の釣り人なので、芦生研究林のヤマメやイワナの美しさに感嘆していた。ぼく自身も、「宝石のような」とかありきたりの言
京都大学の芦生研究林を、神戸大学の佐藤拓哉准教授と歩く。 カマドウマとハリガネムシを見て、その次に目指すのは、渓流魚である。 佐藤さんの専門である生態学的な興味として、陸域の生き物であるカマドウマが、寄生虫のハリガネムシに行動操作されて川に飛び込むことが、川の生き物にどのような影響を及ぼしているのか、というのが勘所なのだ。 そして川の生き物で、直接、カマドウマを食べていそうなのが渓流魚、というわけだ。 佐藤さんは、大きな蓄電池の入ったバックパックを背負って、研究林内の流れに足を踏み入れた。最終的には若狭湾にそそぐ由良川の支流。京都府だがここはもう「日本海側」なのである。 佐藤さんが握っている棒の先にはリング状の電極があって、これで魚を一時的に麻痺させて動けなくする。いわゆる「電気ショッカー」だ。捕まえた魚は電流を止めるとすぐに再び無傷のまま泳ぎ出すので、魚体にとっても安全な捕獲方法として調
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日本近海に広く生息する魚のカサゴ。こちらは鹿児島大学の大学院生が、薩摩半島近海で見つけたものです。実はこのカサゴは国内初確認で、この100年のカサゴ研究の歴史を覆す大発見だったことが分かりました。 鹿児島大学大学院で魚の分類などを研究する和田英敏さんです。先月、日本魚類学会の学術誌に和田さんが発見したカサゴに関する論文が掲載されました。和田さんが国内で初めてとなる2種類のカサゴを薩摩半島近海で見つけたのです。 今回、確認されたカサゴのうち1種類は口の中がまるで墨を塗ったかのように黒いことから、「スミクイアカカサゴ」と命名。もう1種類は体長7センチほどと小型で、体が赤いことから、「アズキカサゴ」と命名されました。 実は今回、この2種類のカサゴを見つけ、研究を進めたことが、これまでのカサゴ研究のおよそ100年の歴史を覆すことになりました。 今からおよそ100年前、カサゴは3種類に分類されていま
静岡県沖の駿河湾で、体長1メートルを超える大型の新種の深海魚が見つかり、「ヨコヅナイワシ」と名付けられました。発見したグループは「これほど大型の魚が見つからずにいたのは珍しい」としています。 海洋研究開発機構の研究グループは、2016年に静岡県沖の駿河湾の深海で生物の調査を行ったところ、水深2000メートル余りでこれまで知られていない大型の深海魚を4匹捕獲しました。 4匹は、いずれも体長が1メートルを超えていて、最も大きいものは1メートル30センチ余り、重さはおよそ25キロあったということです。 形態や遺伝子の解析から、「セキトリイワシ」という深海魚の仲間の新種で、この仲間の中では最も大きいことから、研究グループは「ヨコヅナイワシ」と名付けました。 「ヨコヅナイワシ」のうろこは鮮やかな青色で、胃の内容物や食物連鎖の中での位置を調べる最新の分析方法から、駿河湾の深海の食物連鎖の最上位に位置す
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。(動画インタビュー) 前の記事:能登半島・九十九湾の観光船でタイにカボチャを与えてきた > 個人サイト 私的標本 趣味の製麺 本当に棒を刺している人がいた 目的地である川は、岸よりに角ばった石が1メートルほどの幅で人工的に積まれており、その先に柵があって、そこから一気に水深が深くなるという地形になっている。 ここで狙うハゼという魚は淡水と海水が混じる汽水に住む魚。夏場なら川のごく浅いところにもいるが、寒くなって水温が下がると「落ちハゼ」といって、河口寄りの深場に下っていく。サイズこそ大きくなるが、釣るのは難しくなるシーズンだ。 竿で釣りをしている人は一人だけだった。 この川では8月か9月に何度かハゼを釣ったことがあるけれど、冬に来たことは一度もない。この時期(
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