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ブックマーク / somethingorange.net (9)

  • あなたの「正しさ」は本当に正しいですか? - Something Orange

    さっきまでラジオで「正しさ」と「優しさ」のバランスが大切だよね、という話を延々としていたんだけれど、記事にまとめてみる。 どこから書きはじめたらいいのかわからないのだけれど、まあ、ようするに「正しさ」って当に正しいのか、という話をしたいわけです。 世の中には色々なレベルの「正しさ」がありますよね。たとえばひとには礼儀正しくあるべきだ、迷子の子どもを見たら助けてあげるべきだ、といった道徳的な「正しさ」から、世界中の思想家によって検証され認められた「正しさ」もある。それをこの世界の「理」と呼んでもいい。 ただ、その「正しさ」がすべてだとは、ぼくにはやはり思えないんですよね。もちろん、「正しさ」が無意味というわけじゃない。「正しさ」が真っ当に実行されている社会であるからこそ、ぼくたちは街を歩いていても突然強盗に殺される心配をしなくていいわけだ。 しかし、同時に「正しさ」だけでは世界は動かないの

    あなたの「正しさ」は本当に正しいですか? - Something Orange
    mujisoshina
    mujisoshina 2010/10/17
    物事に規則や基準を作って割り切れるようにするのが「正しさ」。割り切れなかった余りが「優しさ」。アナログのデジタル化で便利になるが、切り捨てている部分もある。法治主義と徳治主義。どちらも単独では不完全。
  • 可愛い女の子の不器用な料理――『高杉さんちのおべんとう』。 - Something Orange

    高杉さん家のおべんとう 1 作者: 柳原望出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2010/01/23メディア: コミック購入: 31人 クリック: 536回この商品を含むブログ (149件) を見る 柳原望! なつかしい名前だなあ。その昔、白泉社から『一清&千沙姫シリーズ』という時代もののシリーズを発表していた作家さんですが、まだ描いていたんですねえ。『一清&千沙姫シリーズ』は、いろいろな意味でご都合主義に満ちた楽しい作品で、記憶にのこっていました。 で、さまざまなところで話題になっているみたいだから、読んでみる――――――読み終わった。まだ描いていたのか、とは失礼しました。これは十分現代に通用する一級の作品です。あえていうなら擬似家族テーマということになるでしょうが、ほんのりラブが混じった逸品であります。 物語は博士号をとったものの無職のまま大学の研究室で暮らす主人公その一の

    可愛い女の子の不器用な料理――『高杉さんちのおべんとう』。 - Something Orange
    mujisoshina
    mujisoshina 2010/10/16
    面白くて他人にも薦めたい漫画だが、30代独身男の身としては、あらぬ誤解を受けそうで人に言えない。でもよく考えてみると、誤解じゃなくて正しい理解であればこそ問題があるのかも……
  • 作家の評価は最高傑作で決めるべき? - Something Orange

    最近のこのブログの記事は、昔から思っていたことをあらためて形にする、というものが多い。これもそうである。ある作家を語るとき、その評価は全盛期の最高傑作で決めるべきだ、という話。 間違えても「あんな駄作があるからたいした作家じゃない」などというべきじゃないし、全作品の平均で評価することもあまり意味がないと思う。まあ、よほど平均的に出来が良ければそういう点を評価することもできるかもしれないが、基的には最高傑作で評価することが妥当なのではないか。 ようするに、最低点でも平均点でもなく、最高点で評価することが好ましい、といっているのだが、どうだろう。 個人的には、最低点で評価を決めることは論外だと考える。たとえば山田風太郎はいわずとしれた戦後を代表する天才物語作家だが、ひとつだけどうしようもない退屈だと評判の作品がある。『忍法相伝73』。ひと呼んで天才の駄作である。 ぼくは読んだことないのだが(

    作家の評価は最高傑作で決めるべき? - Something Orange
    mujisoshina
    mujisoshina 2010/09/11
    駄作が世の中に出てしまうのは、作家よりもむしろ担当編集者の能力不足なのかもしれない。/好きな作家の未読作を見つけた時は本当に嬉しいが、それが駄作だった時の落胆には何とも言えないものがある。
  • 地獄への道はいつも善意で舗装されている(とは限らない)。 - Something Orange

    ネットの森をさまよっていると、しばしば「地獄への道は善意で舗装されている」という箴言を見かける。検索してみたところ、この言葉、もとはイギリスのことわざであるらしい。さらなる元ネタはシラーだともいうが、よくわからない。 まあ、「善意で行動したことであっても、思わぬ悲劇を生む原因になりえる」という程度の意味だろう。なかなか含蓄が深い言葉ではある。 しかし、たまにここから「だから善意での行動は信用できないのだ」という結論が導かれているところを見かけると、「ちょっと待ってくれ」といいたくなる。たしかに善意は時に悲劇を生むかもしれないが、やはり悪意で行動するよりは善意で行動したほうがいいと思うのだ。 そもそも、だれかがある行動に対して「あなたの行動は善意がもとになっているからあてにならない」と批判するとき、その動機もまた善意なのではないか。すべて善意があてにならないなら、善意を批判する善意もまたあて

    地獄への道はいつも善意で舗装されている(とは限らない)。 - Something Orange
    mujisoshina
    mujisoshina 2010/09/07
    論理的に「地獄への道はいつも善意で舗装されている」と「善意で舗装されている道はいつも地獄に通じている」はイコールでは無い。/「行き先に関わらず、舗装とは善意で行われるものだ」と考えるのはどうでしょう。
  • とにかくまずこれくらいは押さえておくべき少女漫画二〇作。 - Something Orange

    出来ればお暇なときにでも、お勧めしたい、または一度読んで見てもらいたい少女マンガ一覧を作っていただけるとありがたいなぁと思い、メッセージを送りました。 昔の漫画というものに対してアプローチをしようと思っても、時間的制約や金銭的制約の中でなかなか思いっきり手を出すことが難しいです。しかし、読むべき漫画というものは少なからずあるのではないかのように思いました。出来れば一度、多くのお勧めを出してほしいです。 少女漫画、少女漫画ね。ちょうど昨日、かんでさんと話をしていて、「少年漫画と少女漫画、もし片方だけをのこして二度を読めなくなるとしたら、それはまあ少女漫画を選ぶよね」という話をしたのですが、ええ、好きですね、少女漫画。 まあ、いまの作品だけを見ればあるいは少年漫画を読んでいた方がよほどおもしろいかもしれないけれど、少女漫画には過去の財産がありますからね。 およそ文学でも、芸術でも見ないような天

    とにかくまずこれくらいは押さえておくべき少女漫画二〇作。 - Something Orange
    mujisoshina
    mujisoshina 2010/06/18
    既読10/20、未読作品も題名は知っていて気になっていたものがほとんど。これを見てしまったからには、週末は漫画喫茶行きが確定か。目標パタリロ全巻読破!(ぉぃ
  • SF史上屈指の傑作ここにあり。『虎よ、虎よ!』 - Something Orange

    虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) 作者: アルフレッド・ベスター,寺田克也,中田耕治出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/02/22メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 197回この商品を含むブログ (195件) を見る 虎よ! 虎よ! ぬばたまの夜の森に燦爛と燃え そもいかなる不死の手のまたは目の作りしや 汝がゆゆしき均整を おお、アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』が復刊されているぞ。嬉しい! 自分のためではなく、全日人のために、ぼくは喜ぶ。 ま、世の中には傑作といわれる小説がたくさんあるわけですが、そのほとんどは時の研磨に耐えかねて歴史の闇の奥へ消えていく運命にあります。 昨今の出版事情を考えると、10年生きのびれば物といっていいでしょう。20年生きのびれば傑作だ。 しかし、なかには30年、50年と愛されつづける怪物的な作品もあって、そういう作

    SF史上屈指の傑作ここにあり。『虎よ、虎よ!』 - Something Orange
    mujisoshina
    mujisoshina 2010/06/06
    中学生の時に背伸びして読もうとして、その冒頭部でついて行けずに投げ出したのは苦い思い出。本棚を探したら、奥の方にまだ残っていた。よし、読むか!
  • 非モテが死にたくなってもべつにいいんじゃね? - Something Orange

    少し前の話になるが、id:GiGirさんが映画『サマーウォーズ』を正面から批判していた。 ぼく自身はこの映画を非常によく楽しんだので、異論を書くつもりだったのだが、巧くまとめられずにいるうちに、id:north2015さんが秀逸な感想記事をアップされた。 ぼくはこの記事に全面的に賛成する。ただ、「賛成!」と挙手するだけでは芸がないので、ちょっと違う側面から書いてみたいと思う。 さて、id:GiGirさんはこの映画に一定の評価を与える一方でこう評している。 その一方でこの映画は、いわゆる非コミュ的問題を抱えた人や家族という形態に不信感を持つ人たちのアレルギー的な拒否反応を呼んでいる。そういった心象を持つ人たちが仮託すべきキャラクターがちゃんと用意されているにも関わらず。この映画の抱える欠陥の根はここに見ることが出来る。 「サマーウォーズにみる、表層の豊かさと、深層の軽薄さ - 未来私考」 こ

    非モテが死にたくなってもべつにいいんじゃね? - Something Orange
    mujisoshina
    mujisoshina 2009/08/29
    死にたくなるという感想を書きたくなるのと、本当に死にたくなるのと、本当に死ぬ事の間にはそれぞれ大きな壁がある。/死にたくなるような強い印象を与えた上で、誰も死なないのなら、作品として大成功じゃないか?
  • あいてを対等だと考えるからこそ正面から批判するのだ、ということ。 - Something Orange

    敷居さん(id:sikii_j)からご批判をいただいた。ふだんはトラックバックの類は一般に無視するのだけれど(対応しきれないから)、他ならぬ敷居さんのいうことである。可能な限り誠実に反応させてもらおう。 スカイプ辺りで話しかけて話し合ってもいいのだが、こういうものは公開した方がおもしろいし、フェアだろうという判断で、以下、ぼくなりの反論を書かせていただく。 言いすぎでしょ。 いったいこの6行のどこにここまで断言できる要素が? 孤独も見たしコミュニケーションの齟齬も見たけど、それでも彼にはあの映画がそう見えちゃったのかもしんないじゃん。 なるほど、たしかにその箇所の表現は過剰だっただろう。その点は反省し、お詫びする。 ただ、ぼくもまた、「彼にはあの映画がそう見えちゃった」のだろう、とは思っていて、その上で、それは映画の半分の見逃しているに等しいといっているのである。 仮に、ぼくが何かの映画

    あいてを対等だと考えるからこそ正面から批判するのだ、ということ。 - Something Orange
    mujisoshina
    mujisoshina 2009/08/29
    「映画がそう見えちゃった」という感想が、「映画の半分を見ていないように見えちゃった」で別に問題ない気がする。
  • なぜハルヒファンは「エンドレスエイト」に怒ったか。 - Something Orange

    前から思っていたんですけども、言うと叩かれそうで怖くて怖くてプルプル震えてしまうくらいなんですけども、まあ別にいいや。 ハルヒ好きのほとんどの人は『涼宮ハルヒ』のイラストが好きなだけですよね? いや、絶対そうですよ! 皆さんはあのなんか強きな感じの釣り目とかわいいリボンをつけたショートカットの女の子が可愛いだけであって、べつに涼宮ハルヒが好きというわけじゃないんですよ。もしくはあのグレー?色で短い髪で物静かな感じのあのイラストが好きなだけであって、べつに長門有希が好きなわけではないと思うんです。 で、この事実のなにが恐ろしいかって、いよいよ小説という媒体の衰退、もしくは変化の時が来てるなあってのが問題なんです。大元の涼宮ハルヒを考えたのは谷川氏なんですけど、いまや完全にいとうのいぢの作り出した器と平野綾が吹き込んだ声が中心になっているんですから。これはちょっとしたスペクタクルですよ? まあ

    なぜハルヒファンは「エンドレスエイト」に怒ったか。 - Something Orange
    mujisoshina
    mujisoshina 2009/08/26
    単にみんなと一緒に過剰に騒ぐお祭りなのだと思う。祭りを継続するには一週延びるごとにテンションを上げていく必要がある。4週目あたりで終われば予定調和だったのだが、作り手はわざとギリギリまで間を外した。
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