ファクシミリ(ファクス)が発明されたのは意外に早く、日本で言えば天保14年(1843年)のことでした。発明したのはイギリスのアレクサンダー・ベイン。モースの電信機発明の5年後で、ベルの電話機発明より33年も前のことでした。 ファクシミリの語源はラテン語のfac simileで、英語のmake similar、つまり「同じものを作る」という意味なんだとか。 日露戦争の日本海海戦で、連合艦隊が国産の無線技術で大活躍した翌年の1906年、ドイツではミュンヘン大学のコルン教授が写真の電送に成功しています。ほぼ同時にフランスの発明家ベランも成功、この2つが最初期の写真伝送実験です。 写真電送はその後、1922年頃に実用化しますが、日本に入ってきたのはいったいいつなのか? 答えは大正13年(1924)6月のことでした。 大阪毎日新聞と東京日日新聞が日本で初めてコルン式の電送写真機を3台購入。東京で実験