(対談前半へ) 『3つの切り口からつかむ 図解中国経済』の刊行に合わせ行われた本対談、日本の中国理解の現状を中心に展開してきた前半に続く後半は、まさに今メディアで取り上げられている米中対立などの話題、また、中国ビジネス指南が語られます。 ■中国経済の持続可能性 高口: 日本人読者の多くが気になるポイントとしては、中国経済の持続可能性が挙げられます。明日にも中国経済は崩壊すると煽るような「中国崩壊本」が数多く出版されてきましたが、中国の成長は続いている。では安泰なのかというとそれも不正確で、中国には数多くの課題が残されているわけです。 三尾: 中国自らが喫緊の課題として挙げているのが、本書のキーワード編第2章で取り上げた三大堅塁攻略戦です。金融リスクの防止・解消、貧困脱却、汚染対策という3つの課題を2020年までに解決することを目指しています。2021年が中国共産党建党百周年なのですが、その