私たちを乗せた飛行機はパキスタンのカラチ空港で給油し、二十時間ほどのフライトでバグダッド空港に着いた。 タラップを降りたとたん、私は激しい息苦しさを覚えた。 私がアルバイトでイラクの建設現場に行くことになったのは、1980年の七月半ばのことだった。サダム・フセインが大統領になった翌年である。当時、大学を中退した私は、金がなくなると高田馬場の職安前の公園内にできる寄せ場に行き、日雇い労働で食いつなぐ生活をしていた。 そんなある時、顔馴染みの手配師が、「にいちゃん、外国の現場があるんだけど、行かねかぇかい?金はいいよ」と誘ってきた。聞くと、契約期間は七月末から三か月。旅費は勿論、衣食住付きで三百万円を支払う。仕事は日本の大手建設会社が建てているビルに資材を運び入れる外国人労働者の監督をするのが仕事だという。 「こんなにうまい話があるのかな……」と多少疑心暗鬼にはなったが、「前金として百万円払う
シリアからイラク北部にかけて活動する武装組織「イスラム国」が日本人写真家 兼 医師と名乗る男性を拉致したとの情報がツイッターで出回り、現在外務省が確認に動いています。 ※注:「イスラム国」は国家ではなく、イスラム原理主義組織の名称です。 その、ツイッターの元情報となった日本人写真家の顔写真と、「イスラム国」メンバーに尋問されている動画をご紹介します。 日本人被拘束者の写真 Brother send me these pics, captured a japanese? in N. Allepo among FSA, he was armed, claiming he is Photogr. & Dr. pic.twitter.com/pjPIvj7e65— AbuAbdullah (@ANS4R1) 2014, 8月 17 自由シリア軍(シリアの反政府組織)の支配下にあるアレッポ北部にい
イスラム過激派組織ハマスの掃討作戦を拡大させるイスラエルは閣議で、パレスチナ自治区ガザとの境界線に派遣するため、4万人の予備役兵の招集を承認した。イスラエル軍は、予備役兵の招集は直ちには実施しないと表明しているが、今後ハマス掃討作戦が長引く必要が生じれば予備役兵の部隊も出撃準備に入る。 今回の承認はネタニヤフ首相が軍に対し、ハマス掃討作戦に「総力を挙げて」取り組むよう命じたその数時間後に決まった。「戦闘をエスカレートさせたハマスには、重い代償を払ってもらう」と、ネタニヤフは語っている。 イスラエルのモシェ・ヤアロン国防相は、「ハマスへの攻撃の準備はできている。この攻撃は数日では終わらないだろう。イスラエルの都市へのロケット弾攻撃を許すわけにはいかない。ハマスを叩くために、我々はできうる限りの手段を講じて作戦を継続する準備がある」と、話した。 ネタニヤフはまた、軍に対してイスラエル占領地での
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