「Web2.0」を構成する考え方や技術を企業に導入し,自社サービスの改善や組織変革に活用しようという動きが勃興している。米国を中心に「Enterprise 2.0」という言葉が言われるようになってきたほどだ。Web2.0と企業はどう絡み合っていくのか。その可能性をガートナーのアナリスト,Charles Abrams(チャールズ・エーブラムズ)アプリケーション リサーチ ディレクターに聞いた。 (聞き手・構成は高下 義弘=ITpro) ―― 近年のネットの動きを象徴する「Web2.0」が話題になっています。Web2.0は本当に企業を変えうる力を持っているのでしょうか。 2006年,「YouTube」が話題になったのはご存じの通りだ。2人の若者がビールを飲みつつアイデアを出し合って作ったサイトが,約16億(ドル)でGoogleに買収された。これは何を意味しているか? ITのテクノロジとアー