2020年3月に運行を開始した近鉄の名阪特急「ひのとり」が大人気だ。スピード感あふれるメタリックレッドの鮮やかな外観は、近鉄のこれまでのイメージを打破した斬新なもの。高級感いっぱいのゴージャスな車内は、「移動時間をくつろぎの時間へ」とのキャッチコピーにふさわしい。 「ひのとり」とは 「ひのとり」は、観光列車ではない。大阪市内と名古屋市内という2大都市圏を結ぶ列車。ヨーロッパ諸国で見かけるインターシティ(InterCity)と呼ばれる特急列車に相当する。にもかかわらず魅力的な車内は、新幹線や高速バスなどの他の交通機関を意識したもの。「くつろぎのアップグレード」をコンセプトとして、移動時間をくつろぎの時間へと変えてしまった充実の車内は、乗った人誰にも満足を与え、燦然と輝く栄誉に満ちている。 「ひのとり」の編成 「ひのとり」には6両編成と8両編成があり、大阪難波駅と近鉄名古屋駅を最速2時間5分で