東武鉄道は、自動改札機を通す、裏が黒いタイプの切符「磁気乗車券」を全廃し、QRコードを活用した乗車券に切り替える検討を始めた。自動改札機のメンテナンス負担の軽減などが狙いで、2027年度までの導入を目指す。 磁気乗車券は、裏面の磁気部分に「発駅」「経由」「発売日」「有効期間」などの情報が書き込まれており、自動改札機が有効な切符かを判定している。多くの鉄道会社が採用しているが、特殊な紙の調達や廃棄に費用がかかるほか、改札機の中を切符がひんぱんに通るため、こまめな改札機の点検も欠かせず負担になっていた。 磁気乗車券の全廃に伴い、QRコードが印刷・表示された切符やスマートフォンを改札機のリーダーで読み取る仕組みの導入を想定している。これにより、磁気乗車券のさまざまな負担が解消できるほか、企画乗車券を柔軟に作成できるメリットがあるという。 QRコードへの変更には周知拡大などが必要と想定し、顧客の利