[国連 25日 ロイター] ブラジルのルセフ大統領は25日、国連総会で演説し、富裕国の経済政策は世界経済危機の終息につながっておらず、新興国経済に深刻な打撃をもたらしていると厳しく批判した。 同大統領は、欧米の緊縮財政策と金融緩和策は世界の他の地域に深刻な悪影響をもたらしており、ブラジルでは通貨レアルの上昇で輸出が打撃を受けていると述べた。 ブラジル経済は過去1年間ほとんど成長しておらず、国内では大統領に対する政治的圧力が強まっている。さらに約100品目に対する関税引き上げ決定をめぐり、米国などから厳しい批判を受けている。この決定により、新興国での保護主義台頭が懸念されている。