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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (187)

  • 絶滅危惧コンドルが“処女懐胎”、初確認、残り約500羽

    カリフォルニアコンドルは、1980年代に絶滅間際まで追いやられたが、現在は緩やかな増加傾向にある。(PHOTOGRAPH BY ZSSD, MINDEN PICTURES) 「コンドルのデータが何かおかしいです」 カリフォルニアコンドルの保護に向けた長い一日の作業を終え、車に向かっていたオリバー・ライダー氏にとって、それはうれしい言葉ではなかった。しかし、同僚のレオーナ・チェムニック氏が詳しく説明すると、すぐに不安は期待に変わった。 血統番号SB260とSB517という2羽のオスの遺伝子を詳しく調べてみたところ、父親となったはずの鳥の遺伝子を受け継いでいなかった。つまり、この2羽は“処女懐胎”(単為生殖)で誕生していたのだ。カリフォルニアコンドルの単為生殖をはじめて確認したこの研究結果は、10月28日付けの学術誌「Journal of Heredity」に発表された。 カリフォルニアコンド

    絶滅危惧コンドルが“処女懐胎”、初確認、残り約500羽
    paravola
    paravola 2024/05/12
    単為生殖は、脊椎動物ではまれだが、サメやエイ、トカゲなどで見られる。また、シチメンチョウ、ニワトリ、ヒメウズラなどのメスをオスのいない環境に置いた場合に起きることも確認されている
  • ネコの新たな不妊法を開発、注射1本で済み手術は不要

    米国シンシナティ動植物園の絶滅危惧動物保護研究センターで、新しい不妊法の研究に参加しているメスのネコたち。(PHOTOGRAPH BY MADELEINE HORDINSKI) 米国では、年間40億羽の鳥と220億匹の小型哺乳類が、イエネコに殺されている。この数は、毒物の誤飲や生息地の破壊など、人間の活動の影響で命を落とす数をはるかに凌駕し、野生動物の健康と多様性への脅威となっている。そんなイエネコによる被害を少しでも減らすためにできる対策の一つが、ネコの繁殖力を抑えることだ。(参考記事:「ネコに殺された232匹の動物たち、一枚の写真に」) 米ハーバード大学の生殖生物学者デビッド・ペピン氏と、シンシナティ動物園の動物研究ディレクターであるウィリアム・スワンソン氏率いるチームは、飼いネコや野良ネコの数を管理するために、安全で新しい遺伝子技術による不妊処置法を開発し、6月6日付けの学術誌「na

    ネコの新たな不妊法を開発、注射1本で済み手術は不要
    paravola
    paravola 2023/11/12
    (当然ネコは目くらましで元は人間の研究の模様)ヒトの卵巣がん治療法から着想/これを不妊に応用できるのではと考えた/「言ってみれば、不妊を引き起こすウイルスを作ってしまったんです」 >id:entry:4744925493692654831
  • 爆破事件で注目されるチェチェン問題

    ロシア大統領ウラジーミル・プーチンの式典用の肖像写真を若者が運んでいる。チェチェン共和国の首都グロズヌイで2009年撮影。 Photograph by Mikhail Galustov, laif/Redux アメリカ、ボストンの現地時間4月19日午後8時45分(日時間20日午前9時45分)ごろ、マラソン会場で起きた爆破事件の容疑者ジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev, 19)の身柄が拘束された。共犯が疑われる兄のタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev, 26)は、19日未明に警察官との銃撃戦で死亡。報道によると、2人はアメリカ移住してきたチェチェン人で、ダゲスタンやキルギスでの居住経験もあるという。 現時点で、チェチェンのテロ組織と結び付く証拠はない。しかし、兄弟の出自の報道により、ロシアのコーカサス地方に再び注目が集まっている。 カスピ海

    爆破事件で注目されるチェチェン問題
    paravola
    paravola 2023/09/18
    (2013年)中でもチェチェン人とダゲスタンの人々は、その暴力的な反逆性で名高い/2004年、北オセチア共和国ベスラン市の中学校で起きた武装集団による占拠事件では、子どもを中心に300人以上の命がテロの犠牲となった
  • 第6回 ウクライナ侵攻の伏線、欧米が関与した旧ソ連の「民主化」と「ハイブリッド戦争」

    「民主化というと、1989年にベルリンの壁が崩壊したことに象徴される東欧革命がよく知られていると思います。一方で、色革命、カラー革命などと呼ばれているものは、まず2003年にジョージアで起きたバラ革命から始まるものです。2003年の議会選挙で不正があったとして反発した市民が、バラの花を持って議会を占領し、結局、大統領は辞任、再選挙が行われることになりました。のちに南オセチア紛争(2008年)を引き起こした側の一人、サーカシビリ大統領がその時、選ばれました。さらに、ウクライナでは、2004年11月の大統領選挙の結果をきっかけにしたオレンジ革命が続きました。民主化への革命とされていますが、東欧革命が自然的につながったのに対して、カラー革命は、欧米が深くコミットしたものだというのが違う点です。なお、2005年のキルギスのチューリップ革命もカラー革命に含める論者もいますが、こちらには欧米の関与が見

    第6回 ウクライナ侵攻の伏線、欧米が関与した旧ソ連の「民主化」と「ハイブリッド戦争」
    paravola
    paravola 2023/07/23
    「結構節操ない手段で関与しているんですよ。オレンジ革命のときも、わたしのの知人で米国にリクルートされたと言っていましたね。キエフに豪華なマンションを買ってもらって、そこを拠点に諜報活動をやって...」
  • 美しきウクライナ 愛しき人々・うるわしの文化・大いなる自然

    ほんとうのウクライナは、こんなに幸せな場所でした。 戦禍がおよぶ以前のウクライナ全土を美しい写真でめぐる。 〔全国学校図書館協議会選定図書〕 2023年3月20日発行 定価:2,750円(税込) 書の内容 「愛のトンネル」だけじゃない。行ってみたい場所や会ってみたい人ばかり。 ウクライナ全州+キーウを写真で訪ねる、ウクライナ人によるプロジェクト。 ユネスコ世界遺産のキーウ洞窟修道院、小さなトロッコ列車、 マルマロシュ山や国立トゥズリ潟湖公園などの手つかずの自然、 新年の仮面祭り、東欧で最初の大学、美しさで名高いアジホリシキー灯台 伝統のオピシュネ陶芸やペトリキウカ塗り、楽器バンドゥーラ、 タルノウシキー宮殿やブコヴィナ・ダルマティア府主教の館、 ハート型の湖、謎多きアクトヴェ渓谷── 有名な観光地から、あまり知られていない小さな村まで ウクライナをくまなく訪ね、そこに息づく文化・自然・人

    美しきウクライナ 愛しき人々・うるわしの文化・大いなる自然
    paravola
    paravola 2023/03/06
    (日本での一般のイメージだと、棍棒大使とかレンコさんとか柴犬NAFOとか)美しきウクライナ 愛しき人々・うるわしの文化
  • トンガ噴火は「桁外れに奇妙」、異常な巨大津波、少ない火山灰

    立ちのぼる噴煙の中、1分あたり5000~6000回という記録的な頻度で火山雷が発生した1月14日の様子。(PHOTOGRAPH BY TONGA GEOLOGICAL SERVICES, REUTERS) トンガの首都ヌクアロファの北約65キロメートルに位置する海底火山フンガトンガ・フンガハアパイは、もともとは山頂の一部だけを海面から覗かせていた細長い2つの小さな島で、フンガトンガ島とフンガハアパイ島と呼ばれていた。2014年の噴火で第3の島ができると、やがて、3つの島がつながって1つになった。2021年12月の噴火では、噴出した火山岩と火山灰によって新たな土地が生まれ、島は徐々に大きくなっていった。 そして2022年1月15日の大噴火となった。衛星写真で見ると、巨大火山はほぼ完全に海中に没し、見えているのは2つの小さな岩礁だけになった。しかし、数週間後か数年後には、火山は再び隆起するはず

    トンガ噴火は「桁外れに奇妙」、異常な巨大津波、少ない火山灰
    paravola
    paravola 2023/03/02
    (「違和感」が桁外れだと)山頂が海中に没したため、科学者たちは火山活動の兆候を知る手がかりを失ってしまった。さらなる火山活動のおそれがあるため、近くを飛行して観察することもできない
  • ドイツ発祥でナチスが再興、クリスマスマーケットの驚きの黒歴史

    ドイツ、アンベルク・ブッフホルツの歴史的広場で毎年開催されるクリスマスマーケット。(PHOTOGRAPH BY JAN WOITAS PICTURE ALLIANCE/GETTY IMAGES) クリスマスの時期になると、ヨーロッパでは各地にクリスマスの市が立ち、街は様変わりする。建物はきらびやかなイルミネーションで飾られ、手彫りのオーナメントやクリスマスの置物、熱々のホットワインを売る屋台が立ち並び、クリスマスキャロルが流れる。クリスマスマーケット発祥の地であるドイツだけでも、毎年2500~3000ものマーケットが開催されている。新型コロナウイルス感染症の影響で過去2年間中止されていたが、今年はそれが3年ぶりに街に戻ってきた。 歴史家たちは、ドイツの古い街の広場で行われてきたクリスマスマーケットという文化的伝統は中世の大聖堂や古代ローマの遺跡と同じように保護されるべきものだとして、ユネス

    ドイツ発祥でナチスが再興、クリスマスマーケットの驚きの黒歴史
    paravola
    paravola 2022/12/25
    アドベントカレンダーからクリスマスツリーまで、多くのクリスマスにまつわる伝統は、ドイツが発祥であると考えられている
  • 世界初の牛の「げっぷ税」案、NZ大臣「いずれ世界は追随する」

    ニュージーランド西海岸ワタロアで飼育される乳牛。こうした家畜が出すメタンガスに課税するというニュージーランド政府の方針に農家は激しく抗議している。(Photograph by Hedgehog House, Picture Press/Redux) 広大な牧草地で、のんびりと草をむウシやヒツジ。ニュージーランドといえば、そんな美しい光景が目に浮かぶ。 ニュージーランドでは人口約500万人に対し、その7倍以上にあたる約2600万頭のヒツジと約1000万頭のウシが飼育されている。そして酪農品、肉、羊毛の総輸出額における割合は半分を超える。 一方、これだけの数の家畜は環境に大きな負荷をかける。農業から排出される温室効果ガスは、ニュージーランド全体の排出量のおよそ半分を占める。その大半は家畜が出す、げっぷや糞尿から出るメタンガスや亜酸化窒素だ。(参考記事:「恐竜のゲップが地球を温暖化した?」)

    世界初の牛の「げっぷ税」案、NZ大臣「いずれ世界は追随する」
    paravola
    paravola 2022/12/03
    (動物の方はむしろ「超菜食」の方が熱心に狩られてるが、いずれニンゲンの方も反転するのか。「センモンカ」様の匙加減ひとつで)その大半は家畜が出す、げっぷや糞尿から出るメタンガスや亜酸化窒素だ
  • クモの巣に止まって獲物を横取りする鳥がいた、初の科学的な報告

    裏庭で逆光を浴びて光るジョロウグモの巨大な巣。米国ジョージア州で撮影。(PHOTOGRAPH BY BLUIZ60, ALAMY STOCK PHOTO) 2022年9月13日、米国アトランタ在住のナチュラリスト兼園芸家アーティー・シロンス氏は、台所の窓から、巨大なクモの巣に捕らえられた鳥を見つけた。ショウジョウコウカンチョウ(猩々紅冠鳥)のメスのようだ。 ところがよく見ると、鳥はクモの巣に絡まってはいなかった。クモの巣に止まって、クモの獲物を盗んでべていたのだ。巣の主は、米国では外来種であるジョロウグモ(Trichonephila clavata)だった。(参考記事:「米国で急拡大するジョロウグモ、東部一帯に広がるおそれ、研究」) ショウジョウコウカンチョウはクモを追い払い、巣にかかった昆虫をいくつかべると飛び去った。 わずか2分ほどの出来事だったが、シロンス氏は何か特別なものを目撃

    クモの巣に止まって獲物を横取りする鳥がいた、初の科学的な報告
    paravola
    paravola 2022/11/19
    (本人も珍しくもなく税金の盗み食いで生きてたり)「信じられないほど珍しいことです」と専門家/この行動は「労働寄生」と呼ばれている/「ほかのクモの巣に居候し、獲物を盗み食いしながら生きています」
  • 動物たちの心

    このネコの名前はエド。スフィンクスと呼ばれる種類で、好奇心が強く、社交的で、愛情深く、人の感情に敏感に反応する。名前を呼べば喉を鳴らす。前に向いた耳はこちらに注意を向けていること、細くなった瞳孔はリラックスしていることを示す。(PHOTOGRAPH BY VINCENT LAGRANGE) 共感や不満を抱くのは、人間だけではない。カラス、ラット、サルなど、多くの動物にも複雑な感情があることがわかってきた。 愛犬のチャーリーと暮らし始めて8年になる。 犬種はブラッドハウンド。ちょっとした買い物に出かけたときでも、帰宅すると大喜びで迎えてくれる。私が笑うと、隣の部屋からパシンパシンと音が聞こえてくる。チャーリーが振る尻尾が床に当たる音だ。姿が見えなくても、私の笑い声が聞こえるだけで、うれしくなるらしい。 これほど絆が強いのに、私はよくに尋ねる。「この子は僕が好きかなあ?」そのたびにはちょっ

    動物たちの心
    paravola
    paravola 2022/10/11
    (環境リベラルは、煎餅にされるコオロギの心は少しも気にしないのが不思議)共感や不満を抱くのは、人間だけではない。カラス、ラット、サルなど、多くの動物にも複雑な感情があることがわかってきた
  • 第5回 NATOとロシアの対立を深めたコソボという「パンドラの箱」

    ジョージアは、アゼルバイジャンのようなエネルギー資源を持たず、経済基盤も弱いため、未承認国家を使ったロシアの統制をさらに受けやすい状態にあったものの、2008年8月、大きく事態が動いた。 「当時、わたしは北海道大学のスラブ・ユーラシア研究センターの共同研究員もやっていたのですが、札幌から東京へ飛行機で帰ってきたところ、携帯電話にたくさんの着信が入っているのに気づきました。なにかと思ったら、ジョージアとロシアの間で戦闘が始まったことに関する問い合わせの電話でした。あの戦争を今から振り返ると、より悪いのはロシアということになりますが、実はジョージアにも問題がありました。間違いなく言えることは、双方が戦争を意識して準備をしていたということです」 ジョージア国内にある未承認国家「南オセチア共和国」に対して、ジョージア軍は、「南オセチアからの挑発が続き、ジョージアの最後通牒にも応じなかった」として、

    第5回 NATOとロシアの対立を深めたコソボという「パンドラの箱」
    paravola
    paravola 2022/10/04
    本来、連邦を構成していた共和国の国境線をそのまま国境と見做す『ウティ・ポッシデティス』を採用することとなっており...それなのに『コソボ』の独立を承認したということは、その約束を無視したことになります
  • 研究室に行ってみた。慶応義塾大学 ウクライナ侵攻と旧ソ連諸国の紛争 廣瀬陽子

    2022年2月24日にロシアウクライナに侵攻した背景とその行方を広く厚く理解すべく、旧ソ連諸国の紛争や「未承認国家」「ハイブリッド戦争」などの研究を深めてきた廣瀬陽子先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=内海裕之)

    研究室に行ってみた。慶応義塾大学 ウクライナ侵攻と旧ソ連諸国の紛争 廣瀬陽子
    paravola
    paravola 2022/10/04
    (コロナでも西浦氏の宣伝本書いてた人だな。後半はなかなか踏み込んでいてよかった)文=川端裕人
  • 小さなクモに大きすぎる脳

    ハエトリグモの1種、学名:Phidippus clarusのメス。 Photograph by Don Johnston, All Canada/Getty Images まん丸なクモも決して太っているわけではない。頭でっかちなだけなのだ。小さなクモは、身体のサイズに比べて非常に巨大な脳を持っているため、脳の一部が身体の隙間にあふれ出している場合すらあることが、新たな研究からわかった。 体長1ミリにも満たないようなごく小さなクモが、大きなクモ類と同じくらい上手に網を張ることができる理由が、こうした巨大な脳の存在から説明できるかもしれない。 スミソニアン熱帯研究所の研究員でコスタリカ大学教授のビル・エバーハード(Bill Eberhard)氏が率いる研究チームは、この研究のため、いずれも網を張る性質を持つ6つの科に属する9種のクモを調査した。 その結果、小さなクモほど、身体のサイズに対する脳

    小さなクモに大きすぎる脳
    paravola
    paravola 2022/09/26
    (「知の虫」という漢字を当てた昔の人はすごい)小さなクモほど、身体のサイズに対する脳の比率が大きい。中には、中枢神経系が身体の容積の80%近くを占め、脚の中にまではみ出している種もあった
  • 気候変動がワインの味を変える、700年分の記録

    ヨーロッパでワインを作る人々は、何世紀にもわたってブドウの収穫日の記録をつけてきた。現在、ワイン用のブドウは、以前よりも数週間早く収穫の時期を迎える。(ILLUSTRATION BY J WILLIAMSON/ LEBRECHT MUSIC & ARTS/ALAMY) 1540年の夏、フランス、ブルゴーニュ地方のブドウ畑は、焼けるような暑さに見舞われた。その熱は「我慢の限度を超えて」いたと、当時の記録にはある。 この年はブルゴーニュに限らず、ヨーロッパ全土が熱暑に覆われていた。アルプスの氷河が解けて後退し、大規模な自然火災がフランスからポーランドまで広がった。そしてフランス中部のワイン生産地では、ブドウがつるについたまま干しブドウと化し、そのブドウから作った糖度の高いワインはまるでシロップのようで、アルコール度数も非常に高かった。(参考記事:「死の熱波、2100年には人類の4分の3が脅威に

    気候変動がワインの味を変える、700年分の記録
    paravola
    paravola 2022/09/12
    1540年の夏、フランス、ブルゴーニュ地方のブドウ畑は、焼けるような暑さに見舞われた。その熱は「我慢の限度を超えて」いたと、当時の記録にはある
  • 第8回 旧ソ連諸国から軽視され始めたロシアとウクライナ侵攻のこれから

    それでは、これからのウクライナロシア情勢はどのようになっていくのか。 ニュースで語られるような戦況の報告だけでなく、国内外の研究者ネットワークでの議論、周辺国の動向などをウォッチしている廣瀬さんに、中長期的な見通しについて、考えを語ってもらおう。「従来の理論が崩れた」ことで、虚心に事態を見ていかざるをえなくなった廣瀬さんだからこそ、その言葉に耳を傾けたい。 「まず、この紛争は、長引くだろうと思っています。長引く中で『凍結された紛争』のようになる可能性は結構高いのではないかと思います。つまり、今回、双方とも負けを認めないと思うんですよね。でも、停戦しないといけないとなると、勝敗を決めずに、これから例えば10年間、現状を固定化しましょう、というような合意をし、しかし、その合意は恒久的ではなくて、いずれどちらかがかなり復活してきたらまた戦闘を仕掛けるというようなシナリオが、一番ありそうだと思い

    第8回 旧ソ連諸国から軽視され始めたロシアとウクライナ侵攻のこれから
    paravola
    paravola 2022/09/05
    (前から言ってる、「ナショジオは科学誌のフリをしたネオコン機関誌のひとつ」がはっきり分かる、なかなかいい記事)
  • 光合成に頼らず作物を生産できるか、第一歩となる研究に成功

    キャノーラ(アブラナ)の苗は、酢酸塩を栄養分として取り込むことができる。酢酸塩は単純な有機物で、太陽光発電した電気を用いて二酸化炭素や水などから作ることができる。(PHOTOGRAPH BY MARCUS HARLAND-DUNAWAY) SF作品では、火星の地下都市、太陽から遠く離れた宇宙ステーションなどでの未来の暮らしが描かれる。地球上とは全く異なるこうした過酷な環境で人間が生き延びるためには、限られた資源を活用して料を生産しなければならない。植物が太陽光を糖に変える光合成は、地球上では大成功を収めているが、エネルギー効率が悪いため、地球の外では役に立たないかもしれない。 そこで一部の科学者たちは、光合成に頼らず植物を育てることで、より効率よく料を生産できるのではないかと考えるようになった。 火星の都市と同じくらいSFじみた話だが、ある研究チームが6月23日付けの学術誌「Natur

    光合成に頼らず作物を生産できるか、第一歩となる研究に成功
    paravola
    paravola 2022/08/21
    (「地球工学」で太陽光を遮断した後のエサとか)一方でロスチャイルド氏は、基本的な生物学プロセスを再設計して宇宙や地球上で応用する方法については、オープンな心を持ち続けることが大切だと言う
  • 「サル痘に天然痘ワクチンが効く」は定説ではない、絡む期待と謎

    1955年10月2日、天然痘ワクチンの接種を受けるフランスモデル協会のメンバーたち。集団ワクチン接種キャンペーンが功を奏し、天然痘は1980年に撲滅された。現在では定期接種されることはなくなったが、サル痘のアウトブレイク(集団感染)で再び需要が高まっている。(PHOTOGRAPH BY FPG, HULTON ARCHIVE/GETTY IMAGES) バイオテロ対応チームのメンバーだったグレゴリー・ポーランド氏は、天然痘ワクチンを3回接種した経験があるが、そのたびに不快な思いをした記憶がある。 接種では、ワクチンに浸した二又針を腕に15回も刺された。米メイヨー・クリニックのワクチン研究者であるポーランド氏は、この傷が「かゆくてたまらなかった」と振り返る。それだけではない。氏が接種を受けた当時の天然痘ワクチンには、体内で複製可能な生きたウイルスが含まれていたため、接種の傷には1カ月間、感染

    「サル痘に天然痘ワクチンが効く」は定説ではない、絡む期待と謎
    paravola
    paravola 2022/08/21
    (武漢と同じで米軍のバイオラボがあるそう)新世代の天然痘ワクチンの開発/「2017年にはナイジェリア、次いでコンゴ民主共和国で、非常に大規模なアウトブレイクが発生し始めました」
  • クモも夢を見るのか? レム睡眠らしき活動を発見、研究

    ハエトリグモの仲間Evarcha arcuata。ハエトリグモのレム睡眠らしい活動が初めて観察された。(PHOTOGRAPH BY STEPHEN DALTON, MINDEN PICTURES) ドイツ、コンスタンツ大学の生態学者ダニエラ・ルースラー氏は、普段アマゾンの奥地へ分け入ってフィールドワークを行っている。しかし、2020年、新型コロナウイルス感染症の流行中にできることといったら、せいぜいドイツにある自宅近くの草むらをかき分けることくらいだった。 だがそこでルースラー氏は、小さなハエトリグモにたちまち魅了された。夜になると、ハエトリグモは小さな繭の中に入って休むが、そのほかにも、1の糸の先に逆さにぶら下がり、足をくるっと丸めてじっとしている個体がいることに気づいた。しかもそれは、時折ぴくっと体を震わせることがあった。 「イヌやネコが夢を見ているときに見せる動きによく似ています」

    クモも夢を見るのか? レム睡眠らしき活動を発見、研究
    paravola
    paravola 2022/08/14
    (人間は何億人でも平気で叩き潰すくせにね)「もしハエトリグモが夢を見ているのだとしたら、どう扱いますか。夢見るクモを叩き潰すなんてことができるでしょうか」
  • 猛暑と干ばつでイタリアのコメに壊滅的被害、4000億円超の損失

    2022年6月23日、イタリア北東部ノバーラで水田の水を調整するルカ・リッツォッティ氏。干ばつから少しでも作物を守るためだ。雨不足でコメ農家は一部の稲を犠牲にせざるを得ない。(Photograph by Mauro Ujetto, Nurphoto/Getty Images) イタリア北部が過去70年で最悪の、高温と干ばつに見舞われている。イタリア北部を横断する国内最長のポー川は、川底が露出し、まるで砂浜のようだ。北イタリアの湖水地方として有名なマッジョーレ湖やコモ湖でも、水位が下がり続けている。そして、農業用水を供給する水路もよどみ、干上がりつつある。 干ばつの原因は明らかだ。この地域では2021年11月からまとまった雨や雪がほとんど降らず、川に流れ込む雪解け水の量が少なかったところに、初夏の猛暑が襲った。いつもであれば27℃を超えることはない気温が、しばしば38℃近くまで上昇した。 「

    猛暑と干ばつでイタリアのコメに壊滅的被害、4000億円超の損失
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    paravola 2022/07/30
    (また演出で肥料を売り渋ったり用水路を壊して回ったりしたとか)
  • 「巨大な農業機械で効率生産」のはずが、実は減っている収穫量

    米国カンザス州の農場で小麦を収穫するコンバイン。大型化した農業機械は農業の効率を飛躍的に高めた半面、土壌の深い層を押し固めて収穫量を減少させる恐れがある。(PHOTOGRAPH BY GEORGE STEINMETZ, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 土壌生物学と土壌構造の専門家であるトーマス・ケラー氏とダニ・オー氏と、トラクターやコンバインなどの農業機械について話を始めると、遅かれ早かれ、恐竜の話題になってしまう。いったい、なぜだろう。2人は、農業機械の大型化が進んだことでかつて地球を踏みしめた最大の動物である恐竜とほぼ同じ重さになっており、世界で最も貴重な資源の1つである肥沃な土壌を押しつぶそうとしていると、最近の論文で説明している。 米国ネバダ州リノにある砂漠研究所とスイスのチューリッヒにあるスイス連邦工科大学を行き来しているオー氏は、「農業機械は100年

    「巨大な農業機械で効率生産」のはずが、実は減っている収穫量
    paravola
    paravola 2022/07/29
    (あの手この手でスリラン化)大規模化は環境にヨクない、化学肥料減らして頑張ろう