埼玉県の県土整備部が発注する土地評価業務の入札が毎回くじになり、さいたま市内の不動産鑑定会社が6回連続で当選していたことがわかった。くじは、落札意欲が強くて入札額が最低価格で並んだ時などに行われるが、6回連続で当選する確率を計算すると約4万分の1。奇跡的な結果に関係者から驚きの声があがっている。 この入札は、県土整備部が道路や河川整備などのために購入する用地の予算を決めるため、不動産鑑定士に土地評価を委託するもので、今年度は20日までに29回の入札があった。落札額の平均は約175万円。 予定価格の8割程度に最低制限価格が設けられており、6月の1回の入札を除く28回がこの制限価格で決まった。制限価格は入札前には公表されないが、参加した10業者が全て制限価格で並ぶこともあった。6月の1回を含め、全てがくじで決まった。 さいたま市の不動産鑑定会社は今年度、3回続けて制限価格を下回る「失格」となっ