全日本柔道連盟の上村春樹会長(62)は21日、指導者向けの「暴言ガイドライン」を作成することを明かした。第三者委員会の提言と日本オリンピック委員会(JOC)の改善勧告を受けてのもので、指導の場での「禁止用語」を細かく規定。6月までに作成し、指導者に対して徹底する。 「死ね」「ブタ」など誰もが暴言と思うものは論外だが、難しいのは微妙な表現。「叱咤(しった)か暴言かは、両者の関係や男女でも変わる。ただ、暴言ととられかねない言葉は、使うべきではない」と話した。熱くなる試合中に使わないために、普段の練習から意識することが必要になってくる。 この日は上村会長が館長を務める講道館の理事会が行われた。事件の経緯を説明し、提言と改善勧告も配られた。「柔道界全体のために、講道館も協力しようと言っていただいた」と同会長。「禁止用語集」は、講道館の講習などでも使われることになる。
「死ね」はあいさつ代わり 柔道答申 2013年3月13日 暴力問題に関して、第三者委員会(左から高橋優子委員、笠間治雄委員長、香山リカ委員)がまとめた答申を受け取る全日本柔道連盟の上村春樹会長=東京都文京区の講道館内(代表撮影) 拡大写真はこちら 柔道の女子選手15人が全日本女子前監督らの暴力行為などを告発した問題で、全日本柔道連盟(全柔連)が設置した「柔道女子暴力・パワハラ問題」第三者委員会が12日、上村春樹会長(62)に対して改革案などを記した答申を提出した。 原稿用紙換算で60枚程度という答申では、明確な指導方針の提示や強化システムの再検討など5項目を明記。笠間委員長は「これを機に良い組織になってもらえば」と語った。一連の問題を調査する中で同委員長が「(選手時に)やってきたものに頭が支配されてしまう」と語れば、他の委員も「『死ね』は、あいさつ代わりだったとも聞いた」と語るなど改めて実
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