【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が18日に南部フロリダ州で行った支持者集会で演説した際、北欧のスウェーデンで17日にイスラム教徒の難民によるテロ攻撃があったかのような発言をした。実際には同国で17日にテロ関連の出来事は起きておらず、在米スウェーデン大使館が19日、米国務省に事情を問い合わせるなど、波紋が広がっている。 トランプ氏の発言は、欧州諸国の難民・移民受け入れ政策を批判する中で飛び出した。「ドイツで起きていること、スウェーデンで昨晩起きたことを見た場合…、信じられるか、スウェーデンだぞ。(難民を)大勢受け入れて、彼らが考えもしなかったことが起きている」と述べたのに続き、パリやブリュッセルなど、大規模テロがあった都市名を列挙した。 これに対し、スウェーデンのビルト元首相はツイッターで「スウェーデン?テロ攻撃?何か(薬物でも)吸っているのか」とツイッターに書き込むなど、続々と疑問