東京都が築地市場の移転予定地とする東京ガス工場跡地(江東区豊洲)で実施した土壌汚染対策が、東京ガスが田町工場跡地(港区芝浦)で行った汚染対策に比べて極めてずさんであることが25日、分かりました。 都議会予算特別委員会で日本共産党の清水ひで子都議が追及しました。 東京ガスが2006年に田町工場跡地で行った土壌汚染調査では、地表面から十数メートル地下の有楽町層(東京にある沖積層上部の粘土・シルト層)最深部まで調べ、同層の内部から環境基準の5倍のベンゼンや、同34倍のシアン化合物など汚染物質を検出していました。 一方、都が08年に行った豊洲地区の土壌汚染調査では、有楽町層は「水を通さないので汚染が広がらない」として同層の内部を基本的に調べていません。 清水氏はこの事実を示して、「有楽町層の上端部までの部分的な調査では不十分だ。『土壌汚染は有楽町層以深まで広がらないから調査の必要はない』とする都の