例年、多くの海水浴客でにぎわう茨城県大洗町の「大洗サンビーチ」が、今年は東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で人出がさっぱりの状況が続いている。 今季の人出は、7月16日の海開きから12日までで計約6万7670人と、昨年同期間(約41万4100人)の16・3%にとどまる。お盆休みの13日も、人出は約1万人と例年の5分の1程度だった。 サンビーチは同原発から約130キロ離れ、町の水質調査でも放射性物質は検出されていない。群馬県みどり市から家族5人で訪れた青木秀樹さん(40)は、「放射能を心配したけれど、町のホームページで確認したら安全だとわかり、初めて来た。遠浅で波も穏やか。安心して子供たちを遊ばせられる」と話し、水遊びを楽しんでいた。