【ワシントン=共同】米航空宇宙局(NASA)は9日、冥王星の2カ所で火山のような地形を発見したと発表した。半ば凍った水や窒素、アンモニア、メタンなどでできた、どろりとした物質を噴出した「氷の火山」ではないかという。7月に冥王星に接近した無人探査機ニューホライズンズの観測結果。「スプートニク平原」と名付けられた地域の南側で見つかった。直径数十キロ、高さ3~6キロ程度で、山頂
【ワシントン=共同】米航空宇宙局(NASA)は9日、冥王星の2カ所で火山のような地形を発見したと発表した。半ば凍った水や窒素、アンモニア、メタンなどでできた、どろりとした物質を噴出した「氷の火山」ではないかという。7月に冥王星に接近した無人探査機ニューホライズンズの観測結果。「スプートニク平原」と名付けられた地域の南側で見つかった。直径数十キロ、高さ3~6キロ程度で、山頂
米航空宇宙局(NASA)は5日、火星の大気が太陽から吹き付ける高速の陽子や電子(太陽風)によって宇宙空間に流出する仕組みを観測から明らかにしたと発表した。かつて火星には大量の大気と液体の水があったが、太陽風が大気を吹き飛ばし、現在の冷たい砂漠のような表面に変わったことを裏付けるという。 米科学誌サイエンス(電子版)などに論文が掲載された。NASAなどの研究チームは、昨年9月から火星を周回する探査機「MAVEN(メイブン)」の半年分の観測データを分析。火星表面では、大気の成分が毎秒約100グラムの勢いで宇宙空間に流出しているのを確認した。流出量は太陽風の強さに左右され、年に数回ある強い太陽風に見舞われると、少なくとも10~20倍に急増するという。 火星は、地球と同じ46億年前ごろ誕生したとされる。40億年前ごろまでは濃い大気に覆われ、表面に海洋が広がっていたが、大気の多くが失われて環境が激変
すばる望遠鏡による大規模な輝線銀河の探査から、100億年前の宇宙に「星の生成が止まりつつある」大質量銀河が発見された。多数の超新星爆発によって起こる銀河風が原因で星生成が止まることを示唆する結果で、銀河進化の全体像を理解するうえで大きな成果だ。 【2015年9月10日 愛媛大学 宇宙進化研究センター】 多くの楕円銀河や天の川銀河のような大型の渦巻銀河など大質量銀河では、100億年以上前に誕生した古い星々が大半を占めている。宇宙年齢が30億歳の頃までは銀河で活発な星生成が行われていたことが観測から明らかになっており、大質量銀河もそうであると考えられるが、約100億年前に突然星を作らなくなったようなのだ。この「星生成抑制問題」を解決するには、星を作るのを「止めつつある」銀河を見つけ、何が起こっているか明らかにする必要がある。 愛媛大学の研究者を中心とする研究チームは、すばる望遠鏡を用いた撮像サ
ハッブル宇宙望遠鏡が広視野惑星カメラで撮影した天然色の木星写真(2007年2月17日撮影、同年3月1日公表、資料写真)。(c)AFP/NASA/ESA/Hubble Heritage Team 【8月14日 AFP】地球から100光年の距離にある、昔の木星の姿によく似た惑星を発見したとの研究報告が13日、発表された。惑星の形成過程に関する新たな知見を与える可能性のある成果だという。 米科学誌サイエンス(Science)に発表された研究論文によると、「51エリダヌスb(51 Eridani b)」として知られるこの惑星は、「ジェミニ惑星イメージャー(Gemini Planet Imager、GPI)」と呼ばれる最新の観測機器で初めて検出された太陽系外惑星だという。 米アリゾナ大学(University of Arizona)のトラビス・バーマン(Travis Barman)准教授(惑星科学)
今までに月面を歩いたことがある人は12人しかいません。そして、1972年を最後に、人類は月に行っていません。しかし、アメリカ航空宇宙局(NASA)の委託によって行われた最新の調査から、今では月に「恒久基地」を建設することは、予算的には十分に可能だとわかりました。コスト削減のカギは、月の資源の採掘と、民間企業とのパートナーシップです。 この調査によると、人類が再び月に行くのにかかる費用は、これまでの予想額の10%に引き下げられるかもしれないのだそうです。これまでの試算は1000億ドルでしたが、それが100億ドルになるのだとか。100億ドルであれば、NASAの現在の深宇宙有人宇宙飛行の予算内で捻出可能な額です。 「コストが10分の1に縮小されると、状況が一変します」と米国宇宙協会(NSS)執行委員長のMark Hopkins氏はプレスリリースの中で語っています。 2015年7月21日に公表され
» 【星の赤ちゃん】 100億年前の銀河で起こった「お星様のベビーブーム」! NASAが公開した “官能的な” 夜空に見惚れたい 特集 【星の赤ちゃん】 100億年前の銀河で起こった「お星様のベビーブーム」! NASAが公開した “官能的な” 夜空に見惚れたい 小千谷サチ 2015年4月13日 先日、「117億年彼方に輝く『ロード・オブ・ザ・リング』の悪役」をご紹介したように、“宇宙関連の年齢” を見ていくと気が遠くなる。太陽47億才、地球45億才、天の川銀河が136億才……。 そして今回 NASA が発表したのが「100億年前の天の川系銀河」のイメージ。私たちの太陽が生まれるずっと前の大変美しい風景なのだが、これ“お星様のベビーブーム” の姿なのである! ・100億年前の銀河のイメージ ということで NASA によって作成された、今から100億年前の “若き” 天の川タイプ銀河に浮かぶ惑
スペイン南部グラサレマの夜空(2010年8月13日撮影、資料写真)。(c)AFP/JORGE GUERRERO 【2月26日 AFP】宇宙の初期に形成された「考えられないほど巨大な」ブラックホールを発見したとの研究論文が25日、英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。ブラックホールが初期宇宙でどのように成長したかに関する理論を脅かす発見だという。 中国、米国、豪州などの国際研究チームが発表した論文によると、太陽の120億倍の質量を持つこのブラックホールは、137億年前に「ビッグバン(Big Bang)」で宇宙が誕生してから約9億年後に形成されたという。宇宙の歴史からすると、これは驚くほど短い期間だと研究チームは指摘している。 論文共同執筆者の一人、オーストラリア国立大学(Australian National University)のフーヤン・ビエン(Fuyan Bian)氏は、声
NASAの迷走は続く… 6ヶ月前、NASAは3億4900万ドル(約421億円)(←訂正)かけて真空の試験棟を建設しました。 しかしそれを祝えるような状況ではありません。 有人宇宙飛行は数年前にすでに中止が決定されており、このミシシッピに建設された巨大建造物は、施設の巨大なシンボルとして難なく見つけることができる位のメリットしかないかもしれないからです。 David A. Fahrenhold氏はワシントンポスト紙で、NASAのジョン・C・ステニス宇宙センターに立つA-3試験棟の抱えてきた多くの問題について書いています。 2010年に有人宇宙飛行計画が中止になった後にも関わらず、A-3試験棟の建設はミシシッピ州の出身のRoger Wicker上院議員(←訂正)による改正案によって続けられており、NASAは年間70万ドル(約8400万円)をこの使う予定のな構造物のメンテに費やしているのです。
1980年代に行なわれたNASAのボイジャー計画では、無人探査機ボイジャー1号・2号たちが土星の衛星を接近通過(着陸せずに近くで観察)しました。この計画のお陰で、私たちはまだ見ぬ新世界の鱗片を垣間見ることができたのです。その後90年代末に始まり、今も続くカッシーニ計画では、土星探査機カッシーニが土星を高解像度で写してくれています。その美しい地図をNASAが新たに公開、ボイジャー計画の写真と比較できるようにしています。 カッシーニの活躍によって、土星の6つの氷の月の写真がカラーで見れるようになったのですが、それらはただのカラー写真ではありません。紫外線と赤外線の波長データを合わせた写真、つまり人の目には通常見えない波長を可視化したものなんです。 人の目では自然光の当たった星の表面しか見えませんでしたが、この方法でより詳しく星を見ることができるようになりました。NASAのサイトでは、ボイジャー
NASA(アメリカ航空宇宙局)が10月17日、公式SoundCloudページを開設。アポロ計画に関連する音声データなどを公開した。 今回公開された音源のなかには、スペースシャトル打ち上げの際の音や、初めて人類を月面に到達させたアポロ11号のアームストロング船長が月に降り立ったときの言葉「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である (That's one small step for man, one giant leap for mankind.)」、人工衛星が捉えた惑星間のプラズマ音などが含まれる。 なおこれらの音声はSoundCloudページからmp3データがダウンロード可能。NASAの音声ファイルはパブリックドメインのため、DTMに取り組んでいるアマチュアのミュージシャンやDJも無料で作品に使用できる。ただし、広告を含む商業目的で使用の場合、「NASAが
広大な宇宙は人類にとって未知の世界であり、不可思議な現象が観測されることが少なくない。 2013年6月、土星の衛星・タイタンの表面を撮影した映像にて、湖上に浮かぶ小島のような物体が観測された。しかし数日後に同じエリアを撮影すると、その物体が影も形もなくなっていたという。タイタンは古来から生命体が存在する可能性を指摘されてきた星でもあり、天体学者たちの強い関心を集めている。 タイタンは土星の第6衛星である。直径は5000kmを超え、太陽系の衛星の中でも突出した大きさを誇っている。大量の大気や湖が存在しており、雨などの気象現象も起こり得るという。原始の地球と非常によく似ているため、生命が存在している可能性を指摘する声も少なくない。2005年に探査機・カッシーニが土星に到達して以来、それまで未知だったタイタンの調査が進展しつつある。 そして最近になり、タイタンの表面を撮影した映像にて不可思議な現
地球のような惑星は広大な宇宙にいっぱいあるのかもしれない。そう思わせる観測結果が出た。地球から約3000光年離れた連星系 の片方の星を回る地球に似た惑星を、大阪大学大学院理学研究科の住貴宏(すみ たかひろ)准教授と名古屋大学太陽地球環境研究所の阿部文雄准教授、京都産業大学理学部の米原厚憲准教授らが発見した。 図1. 発見された連星系中の惑星の想像図(提供:Cheongho Han, Chungbuk National University, Republic of Korea) 天の川銀河の中心が見えて「世界で最も星空が美しい」とされるニュージーランド・テカポにあるMt.John天文台(標高約1000m)で、名古屋大学が建設したMOA-Ⅱ 1.8m望遠鏡を用いた重力マイクロレンズ現象の観測で見つけた。宇宙での惑星系の研究史に1ページを記す発見といえる。7月3日付の米科学誌サイエンスに発表し
ロシア南部チェリャビンスク州で昨年2月に落下し、多数の負傷者を出した隕石(いんせき)に、強い衝撃を受けることでできる鉱物が含まれることを東北大などの研究グループが発見し、26日までに電子ジャーナルに発表した。地球に落下する前に天体と衝突したことが裏付けられ、隕石の軌道の解明につながると説明している。 東北大大学院理学研究科の小沢信助教によると、発見したのはヒスイ輝石と呼ばれる鉱物。これまでの研究で、火星と木星の間にあった「隕石の母体となる天体」に、ほかの天体との衝突など何らかの衝撃が加わり地球に落下したと推測されていたが、明確な証拠はなかった。 ロシアと共同で隕石の一部を電子顕微鏡で調べ、ヒスイ輝石の状況を確認。隕石の母体となる天体に0.15~0.19キロメートル大の天体が、少なくとも秒速0.4~1.5キロの速度で衝突し、少なくとも3万~12万気圧が発生したと推定した。 隕石は昨年2月15
NASAが月で見える「地球の出」の映像を公開しています。これは、今年2月、月の裏側にある直径180kmの巨大クレーター「ロジェストヴェンスキー」の上空に顔を出した地球をルナー・リコネサンス・オービター(LRO)が捉えたところ。その感動的な様子をアニメGIFにしたのがこちらです。 LROからは「地球の出」を毎日12回観測できますが、ふだんLROカメラ(LROC)は月面撮影に使われているので、今回のように地球の姿を撮影することはとても珍しいのだそう。 ところで、この動画はブラインドから見た景色のように帯状に分割されていますが、隙間はCCDのWACフィルターが物理的に分離している部分。最も長い波長帯(689 nm)は下部、最も短い波長帯(415 nm)は上部にあり、上の帯に差し掛かっているときは地球の青さがどれほど明るいかを物語っています。 各フレームは2秒おきに撮影されているので、一連の流れは
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