スペイン北部オビエドで、アストゥリアス皇太子賞を受賞した冨岡さん(左)ら警察、消防、自衛隊の代表者=ロイター 【オビエド(スペイン北部)=三井美奈】福島第一原発事故発生後、被害拡大防止に取り組んだ「フクシマの英雄たち」へのスペインのアストゥリアス皇太子賞の授賞式が21日、当地で行われ、警察、消防、自衛隊の現場指揮官5人が代表としてフェリペ皇太子から賞状を受け取った。 賞は、皇太子が名誉会長を務める財団が毎年、文化や科学はじめ各分野で活躍する個人・団体に授与しているもの。「フクシマの英雄たち」は平和部門での受賞で、個人を特定せず、原発作業員や消防士、警官など「自身の生命を危険にさらしながら、被害を最小限に抑えるために献身的に働いた」人たちを指す。 式典では、原発3号機への放水作業を指揮した東京消防庁の第6消防方面本部消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー隊)の冨岡豊彦・消防司令(48)がスピー