無人火星探査車キュリオシティが初めて分析に挑む、直径約7・5センチの石「N165」(拡大写真)=NASA提供 【ワシントン=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は17日、火星に着陸した無人探査車「キュリオシティ」の最初の調査対象を選んだと発表した。 着陸地点から約3メートル離れた場所にある直径約7・5センチの石で、18日(日本時間19日)にレーザーを照射してビデオを撮影、石から出てくる気体の色などを分析し、化学的な組成を調べる。 NASAはこの石を「N165」と呼び、「典型的な火星の石」としている。 その後、キュリオシティは初めて車輪を動かして前進と後退を試みる。うまくいけば、約1か月かけて400メートル移動、3種類の異なる地層が集まる地点で土壌を分析する。さらに、約1年かけて8キロ・メートル離れた高さ5500メートルの「シャープ山」への登山に挑む。