日産自動車やホンダが、車の新たな情報通信の仕組みの導入を進めている。各社の情報センターと車ごとに通信端末を結び、一台一台状態や走行状況をきめ細かく把握。蓄積データを基に点検時期などの情報を運転者に伝える。新サービスの接続料は車体価格に含まれ、購入後の支払いは不要だ。 日産は12月に発売する電気自動車「リーフ」に通信装置を搭載。走っていても止まっていても、常に同社情報センターにつないだ状態にする。リーフはフル充電で走行距離が160キロ。充電切れの心配を解消するため、近くの充電器設置場所の情報を車に随時送信し、カーナビ画面に表示する。リーフを充電用電源につないでおけば、車外にいても、携帯電話から充電開始やエアコン作動などを遠隔操作できる。 日産の大きな目的は、動力源のリチウムイオン電池の状態を車両ごとに把握することだ。充電状態や使用状況など各車の電池の状態を把握。劣化の仕方を分析し、今後の