チッソの事業継承会社であるJNCは、フランス原子力庁(CEA)の新エネルギー技術研究部門(LITEN)と車載リチウム(Li)イオン電池向けの負極材料と電極の共同開発を始める。 チッソの事業継承会社であるJNCは、フランス原子力庁(CEA)の新エネルギー技術研究部門(LITEN)と、車載リチウムイオン電池の容量を向上できる新たな負極材料と電極の共同開発を始めると発表した。 電気自動車やハイブリッド車向けに需要が拡大している車載リチウムイオン電池は、満充電からの走行距離の拡大や軽量化のために、さらなるエネルギー密度の向上が求められている。車載リチウムイオン電池のエネルギー密度を向上する上で、最も実用化が近いと考えられているのが負極材料の改良である。 現在、車載リチウムイオン電池の負極材料は、黒鉛(グラファイト)やハードカーボンなどの炭素系材料が用いられている。これらの炭素系材料よりも高いエネル