辞職を表明していた川勝平太知事が3日、次期知事選には出馬しないことを言明した。4期目15年で終わる川勝県政。その後には、川勝知事不在の知事選が控える。県議会最大会派の自民改革会議と知事を支える第2会派・ふじのくに県民クラブは突然の幕引きに翻弄(ほんろう)されつつも、候補者選定に本格的に動きだした。(鈴木弘人) 川勝知事が2日に辞職の意向を表明した後、「寝耳に水」との声も出た県議会。自民は3日、役員会を開いて意見を集約した。会合後に取材に応じた増田享大代表は「知事との対立構造が県民に迷惑をかけてきた。できるならばオール静岡で新しい知事を誕生させたい」と独自候補にこだわらない姿勢を示した。 過去4回の知事選で川勝知事に敗れた自民。川勝知事が初当選した2009年は、民主党(当時)に政権交代した。党の裏金問題で揺れる今年も自民には順風とはいえない状況だ。 自民県連は昨年11月と今年3月、候補者擁立