カキ小屋の運営が継承され、「もっと繁盛してほしい」と願う前経営者の中塩弘之さん(左から2人目)=浜松市中央区で 新聞販売のニュースセンターウエスト浜松(NW、浜松市中央区)のグループが、ウナギ仲介業やカキ小屋運営を手がけるマルマ中塩商店(同)の事業を引き継いだ。経営者の高齢化に悩むマルマに対し、事業承継に名乗りを上げた。NWによる異業種の合併・買収(M&A)は2例目で、地域のブランドを守る。(久下悠一郎) マルマは1951年創業。全国の郵便局による頒布会向けなどのウナギ通販が主力で、同区舞阪町にはウナギのかば焼きや白焼きのパックを製造する工場も構える。2015年には通年営業のカキ小屋「舞阪マルマ幸福丸」(同)をオープンした。 新型コロナウイルス禍の行動制限下では遠方への贈答需要もあり、業績は堅調。ただ、社長の中塩弘之さんが今年、80歳の節目を迎え、代替わりが課題となっていた。 NWは20年