名鉄岐阜駅の商業施設「ECT(イクト)」に入居するテナントの大部分が今年9月中に退店することが分かった。名古屋鉄道は、名鉄岐阜駅周辺の再開発を計画しており、その一環とみられる。 関係者によると、店舗の賃貸借契約が9月末で終了するのに伴い、全19店舗のうち、スーパーの「パレマルシェ名鉄岐阜店」など16店舗が撤退する。飲食店の「プロント」など路面店3店舗は営業を継続するが、施設内のテナントの大部分が一定期間不在となるとみられる。 名鉄はイクトがある岐阜市神田町街区のほか、名鉄岐阜駅近くの長住町街区、清住町街区の一帯を再開発する方針。各街区を連携させる形で有効活用し、商業施設や住宅などの複合開発を検討している。計画の詳細について名鉄は「現段階では未定」としているが、2024年度内をめどに概要を公表するとしている。 イクトは09年9月、新岐阜百貨店の跡地に名鉄が開業。鉄骨2階建てで、延べ床面積は約