「現役時代が高年収だし、老後も悠々自適の生活を送れるはず……」そう安心して年金に無関心でいると、いざセカンドライフを迎えたときにライフプランが崩れてしまう可能性も……。本記事では、社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子氏が、年金制度の注意点について解説します。 公的年金は2階建てで計算される 公的年金は別名2階建て年金ともいわれています。1階部分は日本に住所のある20歳から60歳の人が加入する国民年金。2階部分は会社員や公務員などの人のみに上乗せ部分である厚生年金保険。後者に加入すると年金額は手厚くなっています。 国民年金部分の計算は原則、加入期間で計算するため、年金額は定額です。厚生年金保険は、加入期間と収入(給与や賞与)が関係してきます。つまり、収入が多い人ほど、年金額は高くなるのです。 しかし、これには注意すべき点があって……。 年収1,100万円で定年を迎えたが… Mさんは、