先週、クーデターが起きた西アフリカのニジェールは、EUの原子力発電所向けのウランの主要な供給元として知られている。このため、ウランのヨーロッパ諸国への供給が危機に瀕するのではないかという懸念が広がっている。 世界原子力協会によれば、ニジェールのウランの生産量は世界の5%程度と少ないが、ポリティコによれば、フランスは全体の15%をニジェールに依存しており、EUも20%以上をニジェールから調達しているという。 フィナンシャル・タイムズは7月31日、ニジェールの暫定軍事政権が、旧宗主国であるフランスへのウランの輸出をただちに停止すると述べたと報じた。 EUの原子力機関のEuratom(ユーラトム、欧州原子力共同体)は8月1日のロイターの記事で、ニジェールがウランの供給を停止しても、EUの原子力発電にただちにリスクはないとし、EUには原子力発電のためのウランの3年分の在庫があると付け加えた。 フラ