ロボットが何か失敗をしたときに複数がいっしょに謝罪したほうが、相手により受け入れられやすいことが、国際電気通信基礎技術研究所の木本充彦研究員、同志社大学文化情報学部の飯尾尊優准教授らの研究で分かった。 その結果、2台で謝るほうが謝罪を受け入れてもらいやすくなるうえ、別のロボットが片づけをする仕草を見せると謝罪の効果が大きくなることが分かった。研究グループは人が失敗したときと同様に、複数で謝罪することで失敗を受け入れてもらいやすくなるほか、ロボットが有能と判断されるのではないかとみている。 コロナ禍をきっかけに全国の飲食店などで給仕するロボットが増えている。ロボットが何か失敗をしたときに、別のロボットがいっしょに謝ったり、片づけを手伝ったりする機能を設計段階で盛り込んでおくことが、今後必要になると考えている。 論文情報:【PLOS ONE】Two is better than one: Ap
「性格良い子」、外見評価に影響 負の情報、1週間後も―京都大 2023年02月14日14時25分 京都大=京都市左京区 同じ子どもの写真を見せても「性格が良い」と聞いた場合は見た目の評価が高くなり、「悪い子」は低い傾向となる。京都大教育学研究科などの研究グループが幼児の性格情報と印象などの関係を調べた実験で、こうした結果が出た。「悪い子」との情報は1週間後でも影響が出たという。 妊娠中の低たんぱく、子どもに影響 発達遅れの傾向―山梨大 研究グループは「『かわいさ』は見た目だけではないと裏付けられた」としている。論文は1月、米科学誌「プロス・ワン」電子版に掲載された。 実験では20~40代で子どもを持つ女性と持たない女性計180人に、3~5歳の男児と女児の顔写真をオンラインで提示。まず、見た目のかわいさや印象などについて10段階で評価((1))してもらった後で、「お手伝いを進んでする」「よく
子どもの頃、道路や横断歩道の白線だけを踏んで歩いた経験は、誰しも持っているはずです。 また大人になった今でも、周りの目さえなければ、縁石の上を平均台のようにして歩くこともあるのではないでしょうか? こうした「あえて難しい道を歩く欲求」は年齢に関係なく、私たちに本質的な習性なのかもしれません。 このほど、英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)の最新研究で、平坦な道が続く一般的なコースと障害物(バランス台・飛び石・段差)のある難度の高いコースが並んでいた場合、約78%の人が後者を選ぶことが分かりました。 この結果は、都市部の生活でも歩道に適度な障害物コースを設けることで、現代人の運動不足を改善できる可能性を示しています。 研究の詳細は、2022年12月4日付で学術誌『Landscape Research』に掲載されました。 Pedestrians choose h
コラム社会心理学世界中が震撼!誰でも権威に服従することを証明した「アイヒマン実験」とは?【社会心理学】Text:亀田達也 人は誰でもアイヒマンになりうる人は権威によって命令されると、たとえ正しくないとわかっていても、その命令を実行してしまうことがあります。これを明らかにしたのが、ミルグラムによる服従実験、別名アイヒマン実験です。アイヒマンとは、ナチス政権下において、ユダヤ人の強制収容所移送の指揮的立場にあった人物の名で、この実験は「特定の条件下であれば、人は誰でもアイヒマンような残虐な行為を犯すのか」を検証するために行われました。 実験では、まず「学習における懲ちょう罰ば つの効果に関する研究」という名目のもと参加者が集められます。参加者はそれぞれ教師役1名、生徒役1名のペアにわかれ、別々の部屋に通されます。部屋にはマイクとスピーカーがあり、お互いの姿は見えませんが声は聞こえる状態です。
事実とは明らかに違うのに、絶対に考えを改めようとしない人、意見を変えることをかたくなに拒む人がいる。 どんな証拠を突きつけたところで無駄なことだ。人間の脳は、必ずしも事実に基づいて客観的に判断するようにできていない。むしろ感情によって左右されがちだ。 「認知バイアス」は、事実から目を背けさせようする。自分の信念を否定するような情報を遮断し、同じ価値観を持つ人々とだけ交流することで、自分は正しく、安全だと感じるようになる。 アメリカ、コネチカット大学のキース・ベリッツィ教授は、「事実が心を変えない」メカニズムを詳しく紹介してくれている。
クロノスタシス(英:Chronostasis)は、サッカード(英語版)と呼ばれる速い眼球運動の直後に目にした最初の映像が、長く続いて見えるという錯覚である。 概要[編集] 名前はギリシア語の「クロノス」(時間、χρόνος)と「スタシス」(持続、στάσις)に由来する。よく知られる例として「時計の針が止まって見える現象」がある。アナログ時計に目を向けると、秒針の動きが示す最初の1秒間がその次の1秒間より長く見えるというものである[1]。 眼球がサッカード運動をするとき、時間の認識は僅かに後に伸びる[2]。そして観察者の脳は、実際よりもわずかに長い間時計を見ていたと認識し、秒針が1秒間以上固まっていたという錯覚を生む。実は、見ている方向がある点から次の点へ移動するたびにこの現象が起きているのだが、われわれがそれに気付くことはほとんどない。説明の一つは、見る方向が移動する際の時間の隙間を脳が
後悔の大きさは「捨てた選択肢の無知」に依存すると判明!知らないものほどよく見える / Credit:Canva . ナゾロジー編集部私たちは人生のなかで様々な選択を迫られます。 特に志望校、就職先、結婚相手のような複数を同時に選べない項目では、選択は人生に決定的な影響を与えかねません。 しかし残念なことに、そのとき最善と考えた選択が常に最良の結果を生むわけではありません。 そんなとき、私たちは「捨てた選択肢」に対して後悔の念を感じます。 では後悔の大きさは何が決めているのでしょうか? 一部の人々は、ミスに気付いたときに感じる後悔の大きさは情報量に比例していると言うかもしれません。 この理論では、捨てた選択肢に詳しければ詳しいほど、選ばなかったことに大きな後悔を感じるハズです。 一見すると、もっともらしい説ではあります。 しかしダートマス大学で行われた研究では、その逆で、知らないもののほうが
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まつまる としひこ/警視庁に23年在籍。在南アフリカ日本大使館に領事として3年間勤務。南アフリカ全9州の警察本部長と個別に面会して日本大使館と現地警察との連絡体制を確立し、2010年南アフリカW杯サッカー大会における邦人援護計画を作成。警視庁復帰後は主に防諜対策(カウンターインテリジェンス)及び在京大使館のセキュリティアドバイザーを担当した。 DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 依然、緊張状態が続くロシアによるウクライナへの軍事侵攻。優勢に見えるロシアの動向だが、実は待っているのは泥沼のシナリオだった!外事警察出身の著者が独自の視点で読み解くロシアの真のねらいとは?(オオコシ セキュリティ コンサルタンツ シニアコンサルタント 松丸俊彦) 「自己都合」で動くロシア
「誰かに追いかけられる夢」「遅刻する夢」「自然災害にあう夢」など、同じ夢を何度も繰り返し見ることがあります。 これはよく知られた現象で、人類の3分の2が同じ夢を繰り返し見ると報告されているほどです。 では、なぜ私たちは同じ夢を何度も見てしまうのでしょう? また、この夢に終止符を打つにはどうすればよいのでしょうか? カナダ・モントリオール大学(University of Montreal)の神経科学者、クラウディア・ピカード・デランド氏は、繰り返される夢の原因と解消法について解説しています。 Being chased, losing your teeth or falling down? What science says about recurring dreams https://theconversation.com/being-chased-losing-your-teeth-or-
ダーウィンの従兄弟、フランシス・ゴルトン(Sir Francis Galton、1822〜1911)は、人類学者で心理学者、統計学者にして遺伝学者、探検家という多種多様な才能を発揮するとともに、優生学を唱えた最初の人物としても有名だ。19世紀という時代を考えれば、彼の業績と足跡は毀誉褒貶相半ばするという評価ではすまされないかもしれない。 我々は衆知を集める衆愚か そのゴルトンは1907年、英国の科学雑誌『nature』に「Vox Populi(群衆の知恵)」という有名な論考(※1)を載せている。彼が英国のプリマスで開かれたウシの競り市へ行ったときの体験だ。 最重量と目されたウシの体重をカードに記入して当てっこするイベントがその競り市で行われ、酪農家や精肉業者などのウシの目利き以外にも何人かの市民が6ペニーずつ出し合ってクイズに参加した。 イベント後、ゴルトンは主催者から787枚のカードをも
研究の主執筆者で、オクラホマ州立大博士課程大学院生のナタリー・カーンズ氏は「体重管理に困難を感じている人の中には、『醜い』『自分に甘い』『意志が弱い』という社会的なメッセージが原因で、自分を低く評価する人がいました」「『脂肪は悪い』というメッセージが内在化されると、人々はしばしば恥ずかしいと感じるようになり、更に体重が増加しやすくなる可能性があります」と説明しています。
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