答はデータの中にある 〜『夕映えに明日は消えた』がお蔵になった理由〜 過日、ネットをウロチョロしていたら、こんな記事に遭遇した。1973年の正月映画として製作されながら、当事者(監督や主演俳優)にも十分な説明がないまま公開見送り(いわゆるお蔵入り)となった西村潔監督の股旅西部劇『夕映えに明日は消えた』に関する記事。この問題、おそらくはワタシと同時期(それはザックリ言えば1970年代ということになる)に映画青年をやっていた人なら大体はご存知のはずで、なんて言うんだろうなあ……1970年代を幕末に準えるなら(実際、そんな「気分」みたいなものはあった。原田芳雄が坂本竜馬を演じ、萩原健一が岡田以蔵を演じ、草刈正雄が沖田総司を演じ……。あれらはすべて1970年代という時代の「気分」が産み落としたマボロシ……)この〝事件〟はさしずめ坂本竜馬暗殺事件みたいなもの(?)でその真相をめぐって想像力をめぐらさ