東京都八王子市の民家で今年6月、高校1年の男子生徒(15)が拳銃を使って自殺した事件で、押収した通信機器類を解析した結果、生徒がインターネットを介すなどして、自ら拳銃を入手した形跡がなかったことが31日分かった。捜査関係者によると、昨年病死した外交官の父親が海外赴任時に入手し、持ち帰った可能性もあるが、経路は分からなかったという。 警視庁は同日、銃刀法違反容疑(加重所持など)で生徒を容疑者死亡のまま書類送検した。 警視庁組織犯罪対策5課によると、自宅から押収したスマートフォンやパソコンを解析したところ、匿名性の高い闇サイトにアクセスするなどし、拳銃を購入した形跡はなかった。生徒の家族に拳銃に絡む暴力団といった反社会勢力との接点も確認されなかった。 一方、捜査関係者によると、昨年病死した父親は元外務省職員で南米に赴任するなどし、銃を入手できる環境下にあったという。家族は「(銃の)存在は知らな