平昌五輪でフィギュア女子シングルの金メダル最有力と目されながら、けがに苦しみ、さらには国ぐるみのドーピング問題が五輪出場という夢の実現に影を落とす──。 世界選手権2連覇中のメドベージェワは、五輪の舞台に立つまでに、信じがたいほどの困難に一人で立ち向かってきた。その軌跡を、ロシア・米国をはじめとする海外主要メディアのインタビュー記事を数年分さかのぼり、丹念にたどった。 ファン必読の「日本一詳しいメドベージェワ物語」を、全3回にてお届けする。 この瞬間を待っていた! フィギュアスケートの女王、エフゲニア・メドベージェワの夢がついにかなった。2月、韓国で冬季五輪が開幕。メドベージェワは「OAR(ロシアからの五輪選手)」のチームの一員として、平昌のオリンピック村に入った。