内閣府が2月17日に発表した2013年10~12月期の国内総生産(GDP)は、市場予想を大きく下回る前期比プラス0.3%(年率換算でプラス1.0%)という低い数字でした。日本の景気は失速しているのでしょうか? 2013年は年初に大型の公共事業が発注されていたこともあり、大方の市場関係者が年後半にかけて成長の勢いが鈍化すると予想していました。しかし市場の平均的な予想はプラス0.7%の成長でしたから、今回の発表はこれを大きく下回ったということになります。その主な原因は貿易赤字の拡大です。 GDPは支出面(誰がいくら払ったのか)に着目してみると、個人消費、企業の設備投資、政府支出(公共事業含む)、輸出入などに分解することができます。個人がたくさんお金を使えばGDPは増えますし、同じように企業が設備投資をしたり、政府が公共事業を増やせば、GDPの数字は大きくなります。2013年の前半まで日本の景気