これまでこのコラムでは、プログラミング言語やソフトウエア開発といったプログラミング周辺の話題を取り上げてきた。一方、プログラミングそのものについてはあまり解説してこなかった。というのは、具体的なプログラミングに関心がある読者は必ずしも多くないと考えられるからだ。 もっとも、せっかくタイトルに「プログラミング」とついているコラム連載である。たまにはそうした話題を正面から取り上げてみたいと思う。 さて、「プログラムには状態がある」と聞いてピンとくる人はどれくらいいるだろうか。おそらく、プログラムを書いたことのない人は、何のことかわからないはずだ。逆に、きちんとプログラミングに取り組んでいるなら、「ああ、あの話題か」とすぐにわかるのではないだろうか。 日常的にプログラムを書いているのにピンとこないなら、自身のプログラミングのレベルを疑ったほうがいいかもしれない。「プログラムには状態があり、状態は