【モスクワ=副島英樹】ロシアが隣国ノルウェーと40年に及ぶ海域の境界画定論争に終止符を打った。ロシアのメドベージェフ大統領が27日、訪問先のオスロでノルウェーのストルテンベルグ首相と会談し、バレンツ海と北極海での係争海域を2等分する形で解決することで基本合意に達した。2004年に中国との国境問題を決着に導いた時と同様、係争地を分け合う「フィフティーフィフティー(2等分)方式」を採用した。 イタル・タス通信によると、会談後の共同記者会見でストルテンベルグ首相は「40年来の最も困難な問題を解決した」と強調。メドベージェフ大統領も「(新しい)ページをめくることは喜ばしい」と応じた。 係争海域は日本の領土の半分近い約17万平方キロ。エネルギー資源のほか水産資源も豊富で、70年代から旧ソ連とノルウェー間で漁業にかかわる排他的経済水域をめぐる対立が深まっていた。最終合意文書に署名すれば、エネルギー