【上海=河崎真澄】中国国営新華社通信によると、中国東部の浙江省温州市付近で23日午後8時34分(日本時間同9時34分)ごろ、同省杭州市から福建省福州市に向かっていた高速鉄道「D3115」が脱線事故を起こし、車両2両が地上20〜30メートルの高架橋から転落した。少なくとも11人が死亡、89人が病院に運ばれたが、死傷者は多数に上っているとの報道もある。 この路線は、杭州から福州まで740キロの行程で、各車両にはほぼ満席の100人前後の旅客が乗っていた可能性がある。 中国中央テレビなどは、列車は別の高速鉄道車両に追突され、高架橋から落下、雷雨などの悪天候が原因の可能性があると報道。事故は衝突によるものとの報道もあり、情報は錯綜(さくそう)している。北京の日本大使館や上海の日本総領事館などが、日本人が巻き込まれていないかどうか、情報収集にあたっている。 事故を起こした列車は、在来線の路線に日