指宿市山川成川の川崎京子さん(66)が市の委託を受けて自宅で運営する「成川浜一坪図書館」が、今年で30年目を迎えた。所蔵200冊足らずのミニ文庫だが、年500冊ほど貸し出しがある。これまでの活動を記録した記念誌も作った川崎さんは「まずは本を手にとりページをめくってほしい」と、子どもたちに本との出合いの大切さを訴えている。 一坪図書館は、誰でも気軽に本にふれ合えるようにと、旧山川町が読書ボランティアをしていた川崎さんらに依頼し、1980年に設置。当初15館で始まり、現在は7館となっている。開始当時から続くのは成川浜を含め2館だけという。 成川浜一坪図書館は、川崎さん宅の車庫の一角にあり、県立図書館の本が配本され年4回入れ替える。 川崎さんは90年から手書きの図書館だよりも発行し、回覧板などで各家庭に読んでもらっている。