魅力的な文章には「ストーリー(物語)」が重要と言われることがあります。そのために必要なのは文章の構成力ですが、この構成というのがなかなか難しい。 文章の構造というと「5W1H」や「起承転結」序論・本論・結論」などが知られていますが、そもそも「5W1H」は要素なので構成の参考にはなりません。「起承転結」は文章の流れですが、転がうまくはまらなかったり、オチがつくれなかったりして、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。モジュールライティングは、初心者でも文章の構成・ストーリーが出来るようになるフレームです。 モジュールライティングは、昨年度から講義を担当している北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)の授業開発で生み出した、文章を必要な要素(モジュール)に分けて組み立てていく手法で、最大の特徴はあらかじめモジュールのセットが用意されているという点にあります(参考・モジュー
数あるブログの中でも、僕が特に気に入っているのがid:fer-matさんとid:eflat92さんのブログです。2つとも以前に紹介したことがあるのですが(id:todojun:20050607:p1、id:todojun:20050825:p1)、やっぱり素晴らしいということで改めて紹介することにしました。いつも思うのですが、本当に素晴らしい!(本物だ!)というものは、飽きることなく色褪せることなく、常に素晴らしいものなんですね。 fer-matさんの文章には、教養が満ち溢れています。「教養を身につけるというのはこういうことなんだよ」ということが非常によくわかります。教養学部でやるべきことは、簡単に言ってしまえばこのような文章を書けるだけの教養を己自身の中に蓄えることであって、試験で好成績を取ることではない、ということがよくわかります。fer-matさんが、教養学部時代にどの程度の成績を取
校正というと、誤字・脱字をチェックしたり、「てにをは」の修正をしたりといった作業を思い浮かべる人も多いのですが、これは間違いです。もちろん、こうした行為も校正の一つではありますが、もっと大切なことがいくつもあります。 原稿というのは、不思議なもので、書き上げたばかりのものよりも、寝かせて見直して、手直しを入れたもののほうが、はるかに出来がよくなります。「勢いで書き上げる第一稿、落ち着いて見直す第二稿」とか「ラブレターと原稿は一晩寝かせてから提出する」という言葉が、物書きの間では、よく出てきます。 もし、あなたが勢いで書き上げた第一稿を見直さず、クライアントに提出したり、Webサイト上に掲載したりしたらどうなるでしょうか? ほとんどの場合、誤字・脱字があったり、読みづらい文章があったり、間違いがあったりするでしょう。 原稿の品質向上のためには、見直す時間も考慮して、スケジュールを組み立てるこ
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