「10年後には社内で運用されるサーバーは無くなり,すべてがコンピュータ・クラウドに移行する」---。米Microsoftのスティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)は先日,システム・インテグレータを中心とする同社のパートナー企業に対してこう宣言した。もしそうなら,パートナー企業が現在手がけているWindowsサーバー関連ビジネスは,10年後にはどうなるのだろうか? やはり無くなるだろう。筆者はそう思っている。 冒頭のバルマー氏の発言は,同社が毎年開催する「Microsoft Partner Conference」(今年は11月8日)の基調講演で飛び出した(関連記事:「10年以内に社内で運用されるサーバーは無くなる」,MSバルマーCEOが「破壊」を宣言)。このPartner Conference,午前中には同社が来年出荷する「Windows Server 2008」「SQL Server
2007/11/27 「Windows VistaのSP(サービスパック)を待っていただかなくても結構です」。マイクロソフトのWindows本部 プロダクトマネジメント部の部長 中川哲氏は11月27日、こう述べてすでにWindows Vistaが安定していることを強調した。企業ユーザーの間ではSP適用後のVistaを「安定版」と考え、SP公開まで導入の本格化を見合わせる例が目立ってきた。マイクロソフトは提供開始初年度にVistaをスタートダッシュさせるためにも、SP適用前のVistaでも十分に安定していることを訴えている。 SPはマイクロソフトが期限を定めて開発する更新プログラムの集合体。期間中のセキュリティ修正プログラムや機能を向上させる更新プログラムで構成する。VistaのSP1は現在、RC1をプレビュー中で、12月上旬にRC1を限定ユーザーに提供。正式リリースは2008年第1四半期(
ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による好評連載。今回はいよいよ発売が1月30日に迫った「Windows Vista」について。Windows Vistaには、個人向けに4つのエディションが用意されているが、戸田氏によれば「Home Premium」以上が絶対にオススメだという。その真意は? そろそろWindows Vista導入を考えている人も多いだろう。今回はどのエディションを選ぶべきか、そろそろ結論を出したい。 ちなみに、アップグレード価格は、Webで調べると次のようになっている。 Windows Vista Home Basic 1万4490円 Windows Vista Home Premium 2万790円 Windows Vista Business 2万7090円 Windows Vista Ultimate 3万3390円 上下の価格差は、約2万円もあるのだ。今後登
前回の予告と全然違っているが、今回は「Home Premiumはホントに必要なのか?」について考えてみたい。別にHome Premiumを搭載したパソコンがダメというわけではなく、マイクロソフトがWindows Vistaのエディションをオンラインでアップグレードできる「Windows Anytime Upgrade」サービスを1月30日から開始すると発表したからだ。Vistaの導入にあたって、パソコンの新規購入でもアップグレードでもエディションの選択はとても重要だ。しかしこのサービスが利用できるのなら、もっと柔軟に考えてもよさそうに思える。別にHome Premiumにこだわってパソコンを買わなくてもいいのではないだろうか。 Windows Anytime Upgradeとは、エディションのアップグレードに必要なデジタルキーをオンラインで購入し、それを使ってWindows Vistaのエ
「Windows Vista」に対して否定的な見方をする人がかなり存在するのは確かである。しかし、Vistaを搭載したPCが着実に増えているのも明らかである。 Microsoft Corporationは、2007年10月25日の決算発表において、ノートPCとデスクトップPC向けにWindowsを販売する部門の売上が25%増加したと報告した。その通りではあるが、増加の一部は、海賊版の取り締まりとVistaの「プレミアム」バージョンを選ぶ人の増加に由来する。それでも、MicrosoftはVistaを8800万本売ることに成功した。これはかなりの数である。 「消費者はVistaに強い関心を持ち、熱心に支持している」。MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏は、2007年10月24日のCNET News.comとのインタビューでこのように語った。 Vistaの売れ行きはここ数
マイクロソフトが2006年11月30日に「Windows Vista」を企業向けに投入してから,間もなく1年になる。マイクロソフト日本法人の幹部は,「企業におけるVistaの導入は,XPの投入時と比べて10倍のペースで伸びている」「発売から1年半で導入率50%超を目指す」と述べるなど,強気な姿勢を崩していない。しかし,実態は順調という言葉からはほど遠いものだ。 「Vistaを導入すべき理由がない,という顧客企業が多い」──。ある大手パソコンメーカーやSIerの担当者は,そんな実情を打ち明ける。複数の大手パソコンメーカーへの取材から推定すると,パソコンの出荷ベースでの企業向けVistaの導入率は,2007年9月の時点で10%程度にすぎない。別のメーカーの担当者は,「当面はXPにダウングレードしてでも,顧客の要望に応えてXP搭載パソコンを出荷する」と説明する。 企業が新しいOSの導入に慎重な姿
Windows Vistaが1月30日に発売されてから3ヶ月が経ちました。 最新技術に興味のある方たちの購入が収束し、4月以降売れ行きが伸び悩んでいますが、 これからパソコンを買う人たちは必然的にVistaを購入することになりますので、 何年後かには現在のXPと同じシェアを持つことになるでしょう。 (DELLはユーザーからの要求が高いためXP搭載版を再開しましたが) XPとVistaを比べる場合、まず目に付くのはAeroと呼ばれる新しいGUIでしょう。 各所が半透明になり、3Dで表示されています。 セキュリティも高くなり、ソフトウェアを起動する際に管理者レベルで動かすソフトは、 毎回質問されるようになっています。 また.NET Framework3.0が標準搭載となり、今までより高度なWebサービスを利用する ことが出来ます。 そんな見た目にはわかる変化の裏にソフトウェア開発者にとって、
図2●Windows Vistaで字形が追加された文字の例。字体の変更ではなく文字の追加なので,同じフォントのまま2つの字体を同時に利用できるのは一見便利なようだが,検索性などの面では不便だ。Windows VistaのMS-IMEでは,「環境依存文字」と表示される 図3●Windows Vistaで追加された文字を使った文書をWindows XPで開いたときの例。中央のVMware Workstation上で動作しているのがWindows Vista。その文書をWindows XPで開いたのが左上のメモ帳。「叱」の正字が「・」になる。だが,「剥」の正字は正しく表示される。ただし,ゴシック体に変更しても明朝体で表示される 既に報道されているとおり,Windows Vistaでは,日本語の扱いについて大きく2つの変更がある。1つは,一部の文字について形(字形)が変わること。もう1つは,利用で
「Windows Vista Capable PC ロゴ」というのがVista登場前の商戦時にいろいろなパソコンに貼られていたのを覚えているでしょうか?このWindows Vista Capable PCというのは、中にはXPがインストールされているが、問題なくVistaが動きますよ、ということを証明するロゴです。つまり、買い控えを防ぐために作られたモノだったわけです。しかし当然ながらこのロゴが貼られているからといってVistaの全機能がフルに使えるわけではなかったため、さらに「Windows Vista Premium Ready PC」というものが登場。こちらはちゃんとVistaのウリであるAero機能などが使用できるようになっています。 で、今回問題になったのはまさにこの差異の部分。つまり、「Windows Vista Capable」と書いてあるのに、Vistaの機能がフルに使えず
マイクロソフト(MS)の新OS(基本ソフト)「ウィンドウズビスタ(Windows Vista)」の個人ユーザー版が発売されてから20日ほど経った。「待望の新OS」ということがあって、最初こそ爆発的な売れ行きだったようだが、ここへきて、すでに人気に陰りが出始めている。関連ソフトがまだビスタ対応になっていないこと、スペックが高すぎてメモリーが必要なことなどから「当分XP でいい」という個人ユーザーが多いらしい。 2007年1月30日に世界同時に大々的に発売されたビスタだが、「それほどのものでもない」との評価もこの時期になって出てきたようだ。というのも、米マーケティング会社NPDの調査で、既存OSのXPが発売されたはじめの一週間の売上本数に比べると、ビスタの売上本数が59%も少ないことが明らかになったからだ。 発売翌週には「売れ行き好調」を維持できず 英「PC ADVISOR」は2007年2月1
いよいよ明日発売だそうだ。95の時の狂騒が懐かしいが、あんなフィーバーはまず起こらないだろう。今回もXPの時のように保守的なユーザーに最初は散々叩かれるだろうが、2.3年もすれば、まあたいていの人は乗り換えているんだろうな。 しかし今更OSが前面にでてきているところが何か時代錯誤な感がある。正直、OSなんて意識しなくても使えるようになっていってほしい。OSってのは裏方であって、ほんとの主役は個別のアプリケーションだろう? で、ビスタを電気屋でいじってきた。5種類もバージョンがあってけっこうややこしい。Ultimate(最上位グレード)のアップデートは3万円くらい。よくPC使う人は、結局ultimateでないと満足できないでしょうと、説明に来ていたマイクロソフトの社員が言っていたので、やっぱ買うとするとこれか。 映像などメディア機能がかなり充実するというが、HDDレコーダーのほうがはるかに便
前回、Windows Vista RTMファーストインプレッションの記事を掲載した。文末に(つづく)とあったのは、実は本音で書き出すと趣旨から外れてしまう内容になるため、抑えながら書いていたのだ。 今回はその抑えてた部分を一気に書く。市場としてはこれから盛り上がると言うのに、水を差すのは申しわけないと思うが、筆者一個人の意見として読んで頂ければと思う。 Text by Kazuhisa Nishikawa 前回、いまどきのマシンとして使ったのは、エプソンダイレクトの「Endeavor Pro4000」。確かにWindows Vistaは快適に使えたものの、CPU:Core 2 Duo E6600(2.40GHz) 、HDD:400GB/SATA II/7,200rpm、メモリ:2GB(1GB×2) PC2-5300 デュアルチャネル DDR2 SDRAM 、ビデオ:ATI Radeon X
手元にWindows Vistaが動く実機がないので実際には試していないのですが、既にWindows Vistaがベータの頃からいくつかの海外のクラックチームが新型のアクティベーションを破るために活動し始め、RTMが出た時点でほぼ確実に動作するようになり、正規版も同様の手法でクラックされてアクティベーション解除が可能になるツールが海外で出回り始めたようです。 中にはそれらのツールをまとめて1つのISOイメージとして配布している場合もあり、日本語版での動作報告はまだ知る限りでは見あたらないものの、時間の問題ではないかと思われます。 詳細は以下の通り。 これが現時点で出回っているアクティベーションを突破するツールの詰め合わせパック。全部で10種類。 ほとんどのツールは中にファイルが入っており、Windows Vistaの特定のシステムファイルと入れ替えたりするというもの。ですが、中にはこういう
「Windows Vista」と「Office 2007」が,マイクロソフトの公約通り2006年中にリリースされることがほぼ確実になった。ボリューム・ライセンス(VL)契約を結ぶ企業ユーザーは,11月30日になればVistaとOffice 2007を購入できる。ただし,肝心のDVD-ROMがユーザーの元に届くのは2007年に入ってからであり,それまではVL契約者専用のWebサイトで,プログラムをダウンロードするしかない。異例の事態を招いた背景には,これ以上スケジュールを延期できないマイクロソフトの事情があった。 「売るわれわれは大混乱」というパートナの声 Windows VistaとOffice 2007のリリースは,様々な面で異例である。まず冒頭に挙げた製品の提供形態だ。これまでも,開発者向けの有償情報サービス「MSDN Premium」のWebサイトでは,最新のマイクロソフト製品をいち
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