タイム誌7月1日号ミャンマー中部マンダレーであった説法会で信者を前に話をするウィラトゥ師=五十嵐誠撮影アジアの国々のおもな宗教 【マンダレー=五十嵐誠、ジャカルタ=翁長忠雄】野生の象と人間は一緒に住めない。追い出さなければ人は殺されてしまう」 王朝時代最後の都だったミャンマー中部マンダレーで開かれた夜の説法会。ウィラトゥ師(45)の声が響きわたる。激しい言葉とは裏腹に、声は穏やかだ。 師が「野生の象」に例えたのはイスラム教徒だ。信者たちは師の問いかけに、「その通りです」と声をそろえる。 「人権を叫ぶ人たちはイスラム教徒の側にだけ立っている。(仏教徒の)ミャンマー人には人権はないのか」 ウィラトゥ師はミャンマーの反イスラム仏教僧として、いま世界の注目を集めている。異教徒排斥を訴える過激な言動から「ミャンマーのビンラディン」とも称される。 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きを