米Embedded Alleyは米国時間2009年4月23日,米GoogleとOpen Handset Allianceが開発した携帯電話機向けプラットフォーム「Android」を米MIPS Technologiesのアーキテクチャに移植する計画を発表した。 これにより,MIPSベースのSoC(システム・オン・チップ)プロセサを搭載したデバイスでAndroidを利用できるようになる。米RMIの「Alchemy」プロセサ・ファミリが,最初のAndroid対応MIPSベース製品になる予定。 Embedded Alleyは,この移植プロジェクトがAndroidの新たなCPUへの対応を可能にするだけでなく,Android向けアプリケーションがさまざまなタイプに渡って大幅に拡大することを意味すると説明した。モバイル・インターネット・デバイスをはじめ,セットトップ・ボックスやデジタルTVなどの家庭内エ
4月6日に国内でお披露目されたインテルのXeon 5500番台。最大125%の性能向上や、負荷状況に応じて動的に消費電力を制御する自律的な省電力機能、最大2倍の仮想化性能など、「Pentium Pro以来のもっとも重要な製品」とインテルはアピールしている。 ただし、これらの数値はインテルが公表したもの。実際に業務アプリケーションを使った場合も同等の性能が得られるとは限らない。今回、新日鉄ソリューションズ株式会社(以下、NS SOL)が、Xeon 5500番台の実証検証を行った結果を公表。Xeon 5500番台が持つ本来の性能が紹介された。 今回、NS SOLが行った実証検証は、パフォーマンス検証、仮想化検証、消費電力検証の3分野。パフォーマンス検証では、データベース層の処理におけるプロセッサの基本性能とミドルウェア層でのシステム全体での性能を検証。仮想化検証では、仮想化支援機能の効果を仮想
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ KhronosがGDCでGPUやCell B.E.をサポートするOpenCLのデモを公開 ●OpenCLの実装テストのスタートは5月 世界中のゲーム開発者が集まるカンファレンス「GDC (Game Developers Conference)」でKhronos Groupは、ヘテロジニアスな並列コンピューティングのためのプログラミング言語である「OpenCL」のオーバービューのセッションを行なった。 OpenCLは、NVIDIAの「C for CUDA (OpenCLもCUDAのランタイムに落とし込むため、従来の拡張CをベースにしたCUDAはC for CUDAと呼ぶようになった)」のように、GPUを汎用コンピューティングに使うことができるプログラミング言語だ。しかし、NVIDIA独自のC for CUDAとは異なり、クロスプラットフォームのプログラ
●2011年にCPUアーキテクチャを変革するIntelとAMD PC&サーバー向けのx86 CPUにとって、おそらく2011年が次の大きな転換点となる。単なるアーキテクチャの変わり目ではなく、10年に1度のターニングポイントだ。 IntelとAMDの2011年までのCPUロードマップが見えてきたことで、x86 CPUワールド全体の大きな流れが見えてきた。簡単に言えば、2004年から2010年の「マルチコア化時代」が終わりを迎え、2011年からは「マルチコア+ベクタ拡張+システム統合時代」に入る。2011年がCPUアーキテクチャの方向が再び変わるターニングポイントとなる。今年(2009年)から来年(2010年)は、そのための助走時期で、慣性でマルチコア化が続く時期となりそうだ。 昨年末から今年にかけて、IntelとAMDの双方が、CPUコアアーキテクチャの転換を2011年に据えたことを明らか
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ 携帯電話に対抗するPSP2、CellとLarrabeeで揺れるPS4 ●SCEは2つの次世代機の研究開発を進める 「今動いているのはPSP2で、立ち上げに向けて活発にゲームベンダーを回っている。PLAYSTATION 4(PS4)はチップをどうするかを決めかねている段階だと聞いている」。 SCEは次世代ハードウェアに向けて本格的に動いている。PSP2はすでに立ち上げに向けてタイトル開発の準備を促す活動に入っているという。PSP2の戦略の軸は、ゲーム機として成り立たせるだけでなく、iPhoneやスマートフォンに対抗することだという。PS4については、まだハードウェア的には白紙で、心臓であるCPUをCell Broadband Engine(Cell B.E.)拡張版で行くか、それとも他のCPUを使うかで揺れているという。そして、PS4のCPUの候補には
Intelは、米国デラウェア州衡平法裁判所にNVIDIAのNehalem世代チップセットの差し止めを求めて提訴した。過去にもIntelは、VIA Technologiesなどのサードパーティチップセットベンダを提訴してきた歴史があるが、Nehalem世代のチップセットでも再びそれが繰り返されようとしている。そして、Intelがこの提訴を行なったということは、NVIDIAが真剣にNehalem世代チップセットに参入しようと考えていることの裏返しでもある。 ●争点はクロスライセンスの中にNehalem用チップセットが含まれるか否か NVIDIAのプレスリリースによれば、今回争点になっているのは、「IntelとNVIDIAが4年前に結んだクロスライセンスは、Intelが今後リリースする予定の、メモリコントローラが統合されたCPU向けには適用されるのか否か」という点だ。 IntelとNVIDIAの
インテルのバレット会長が語るパラノイア、Coreブーム、ギガヘルツの終焉2009.02.19 22:00 気難しそうなご老体…それがクレーグ・バレット(Craig Barrett)インテル会長の第1印象です。 ピリピリするのも無理はなくて、このロングインタビューを行ったのはインテルが四半期決算報告で純利益90%ダウンを発表した1月半ば。最近アップルがIntelからNvidiaのGeForce 9400Mに鞍替えした件に話が及ぶと、会長は軽蔑も露わにこう返してきました。 「君、Macユーザーだろ」。そこにいたのは、一瞬で相手を見抜く場数を踏んだガイです。 でも、「デスクトップを自分で組み立てた時にはインテルのCore 2 Duo(Wolfdale)使ったんですよ」と言うと、破顔大笑こう言ったんです。「黒のKeds履いてる小僧の割には、やるじゃないか」。スニーカーのこと(実はアディダス)、こう
NVIDIAは、「Tegra」の新プラットフォームを発表した。Tegraは、ARM系CPUコアとGeForce GPUコア、HD映像再生エンジン等を統合したSoC(System-on-a-Chip)。同社では「Computer-on-a-Chip」と呼んでいる。Netbook(ネットブック)よりも小型なセグメントをターゲットとしており、高性能ポータブル機器向けにTegra 600、スマートフォン等より小さな携帯電話向けにTegra APXという2つのシリーズラインナップを持つ。 Tegra 600シリーズ自体は2008年6月に発表されたものだ。今回新プラットフォームとして可能となった点は、従来までの720pに加え1080pフルHD映像再生のサポートが追加されたこと。NVIDIAではこの映像エンジンに加え、強力なグラフィックスコアによる3Dユーザーインタフェースおよびゲーム、Wi-Fiと3G
●転換したCPUが抱えた3つのチャレンジ 2004年の早い時期にIntelは、巨大コアのCPU「Tejas(テハス)」をキャンセル、同じく巨大コアだったと推定される最初のプランの「Nehalem(ネハーレン)」の設計方針を修正した。ほぼ同じ時期にAMDはK8後継のCPU「K9」の開発を中止している。振り返れば、2004年がx86系CPUのアーキテクチャの転換点だった。 x86の2大メーカーの軌道修正は、2002年から2003年頃に明瞭になったCPUコアのシングルスレッド性能向上の停滞と、停滞の原因であるCPU消費電力の急上昇の結果だ。2002年の時点で、シングルスレッドのシーケンシャルコードの性能を上げることが難しいことが明瞭になった。そのために、CPUベンダーは、マルチコア化とベクタ演算の強化によって性能を上げる方向に転じた。 2003~2004年にかけてIntelとAMDの両者はそうし
●HPCを征するNVIDIAを追撃するAMDとIntel NVIDIAはGPUベースのスーパーコンピュータへ。同社のプログラミングフレームワーク「CUDA」によるGPUコンピューティング戦略は、プロセッシングパフォーマンスを求めるコミュニティに浸透しつつある。NVIDIAはCUDA発表以来、大学の研究所など「HPC(High Performance Computing)」系のユーザーを積極的に開拓した。その結果、NVIDIAアーキテクチャは、プロセッシングパフォーマンスに飢えたHPCコミュニティの支持を集めることに成功した。 NVIDIAは、先月開催されたスーパーコンピュータのカンファレンス「SC08(Supercomputing '08)」では、GPUベースのスーパーコンピュータを強く打ち出した。実際に、東京工業大学では、同大学の学術国際情報センター(GSIC)のスーパーコンピューティン
すでにアナウンスされている通り、Coreマイクロアーキテクチャの登場から2年が経過した今年、IntelのTICK-TOCKモデルに従い、新マイクロアーキテクチャを採用したCPUが登場する。開発コード名である「Nehalem」、新ブランド名である「Core i7」といったキーワードのほか、マイクロアーキテクチャなどの詳細も多くの情報が公開されており、期待している読者も多いのではないだろうか。今回、デスクトップ向け製品のテストキットを入手できたので、これを利用してCore i7のパフォーマンスをチェックしてみたい。 ●デスクトップ向けには3製品を最初に投入 今回のテストするCore i7プロセッサはデスクトップ向けの製品で、「Bloomfield」の開発コード名を持つものだ。Bloomfieldは今年中にも発売が見込まれている製品で、ラインナップは表1に示した通りとなる。今回のキットには、「C
インテル株式会社は18日、Nehalemアーキテクチャを採用した新CPU「Core i7」シリーズの製品発表会を都内で開催した。 Core i7の詳細については既報の通り、同社製デスクトップPC向けx86 CPUの中で、初となるネイティブのクアッドコアCPU。動作周波数が3.20GHzの「Core i7-965 Processor Extreme Edition」をはじめ、2.93GHzのCore i7-940と2.66GHzの同-920の3ラインナップが同時出荷されている。1,000個ロット時の単価は順に102,590円、57,720円、29,170円。そのほか主な仕様については関連記事を参照されたい。 発表会の冒頭では、同社 代表取締役社長 吉田和正氏が挨拶。「我々は2006年のCore 2発売以来、この日が到来するのを待っていた。今日以降、Core i7に搭載される新しい技術によって
IntelのメニイコアCPU「Larrabee(ララビー)」の実態は、IA-32(x86)の新しい命令拡張だ。MMXやSSEと同じ、IA-32/Intel 64アーキテクチャのベクタ演算拡張、最新バージョンが「Larrabee New Instruction(以下LNI)」となる。そして、Larrabee新命令の最初の実装事例で、高スループットに特化したメニイコア製品が、LarrabeeというCPUだ。 おそらく、IntelはLNIを、今回のLarrabeeだけでなく、幅広く実装して行くことを考えている。少なくとも、Intelの中でLarrabeeを推進する一派は、そうした構想を持っている。LNIは、おそらくIntelのIA-32/Intel 64命令セット拡張のロードマップの中に位置づけられており、Larrabeeという製品は、それを先取りした一製品だと推測される。将来は、IntelのP
●PS4に搭載するのはCell B.E.の発展型CPU ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は次期ゲームコンソール「PLAYSTATION 4(PS4)」を、Cell Broadband Engine(Cell B.E.)アーキテクチャベースとする方向で本格的な検討を始めている。現在は、ゲームディベロッパの反応をうかがい、具体的な実装を探っている段階だと言われる。SCEは、PS4世代では製造コストをPS3世代より下げると同時に、アーキテクチャを継続することで開発投資も抑える道を目指しているようだ。 SCEがPS4でCell B.E.から離れる可能性もまだ残されてはいるが、今のところは、Cell B.E.の拡張&改良版をベースにする方向で動いていると見られる。 SCEは、もともとPS3プロジェクトが具体化する段階で、Cell B.E.アーキテクチャをPS3以降の世代でも継続するこ
8月25日、26日の両日、スタンフォード大学のメモリアルオーディトリアムで開催されたHOT CHIPS 20の発表の最後を飾ったのがSunのRockプロセサの発表である。SunのRockプロセサは今年2月のISSCCで発表されたが、ISSCCは回路設計関係の学会であり、プロセサのマイクロアーキテクチャに関しては、あまり、詳細な情報は発表されなかった。ということで、今回の発表が期待されたが、期待に違わず、聞き応えのある発表であった。 SunのRockについて発表するShailender Chaudhry氏 Rockは汎用プロセサ16コアを1チップに集積するプロセサである。このコア数は汎用プロセサでは最大である。65nmプロセスで製造され、チップの諸元は次のように発表された。 マイクロコア数 16 マイクロコアあたりのスレッド数 1 or 2 チップあたりのスレッド数 16 - 32 L1D$
●広汎に適用されるNehalemのTurbo Boost Intelは、今年(2008年)11月半ばに投入する「Core i7(Nehalem:ネハーレン)」に多段階の「ターボモード」を実装する。CPUの動作周波数を、スペック以上に自動的にターボアップする“公式なクロックアップ”モードだ。「Intel Turbo Boost Technology」と名前がつけられていることがIDFで明かされた。 ターボモードの基本的な考え方は簡単だ。PCの冷却機構は、CPUのTDP(Thermal Design Power:熱設計消費電力)スペックに合わせて作られている。TDPは、CPUがメーカーの想定する負荷のワークロードで、スペック周波数で動作した場合に消費する電力に基づいている。そのため、マルチコアCPUで、CPUコアのいくつかがスリープ状態になると、実際の電力消費はTDPより低くなる。 そこで、タ
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ ついにベールを脱いだIntelのCPU&GPUハイブリッド「Larrabee」 ●DirectX 10世代GPUよりCPUに近い構造 Intelがスループットプロセッサ「Larrabee (ララビー)」の概要を公開した。一言で言えば、Larrabeeは、GPUとCPUのハイブリッドだ。NVIDIAの「G80(GeForce 8800」以降や、AMD(旧ATI)の「Radeon HD 2900(R600)」以降の、最新のDirectX 10世代プログラマブルGPUと較べても、Larrabeeの方がよりプログラム性が高い。グラフィックス専用の固定機能ユニットも備えるが、NVIDIAやAMDと較べるとずっと比率が小さく、フルプログラマブルに近いプロセッサとなっている。DirectX 10世代GPUより、さらに汎用コンピューティングへと大きく振ったのがLar
■笠原一輝のユビキタス情報局■ 低消費電力と高性能のバランスが取れたVIAの「Nano L2100」 ~Atom 230を超える性能を確認 以前本連載で取り上げたVIA Technologiesの「Isaiah」だが、既報の通り「Nano」というブランド名で市場に投入されることが明らかにされた。Nanoは、VIAのCPUとしては初めてアウトオブオーダー型の演算器を採用しており、コアあたりの性能をIntelやAMDの最新プロセッサと同等のレベルに高めたのが大きな特徴となっている。 今回、Nanoプロセッサを搭載したリファレンスマザーボードを入手したので、対抗製品になると思われるIntelのAtomプロセッサを搭載したマザーボードなどと比較しながら、その性能に迫っていきたい。 ●VIA x86プロセッサとして初のアウトオブオーダーアーキテクチャ VIAの現行CPUであるC7はインオーダー型と呼
Join leaders in Boston on March 27 for an exclusive night of networking, insights, and conversation. Request an invite here. Intel is releasing the first in a series of chips that are aimed at bringing computer smarts and high-speed Internet connectivity to just about every kind of electronic device. The new foray into low-power portable chips for the “embedded” market will connect the Internet to
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