原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」の実写版映画の上映会を大阪府泉佐野市で企画した実行委員会が、市と市教委に名義後援の申請をしたところ、断られていたことがわかった。同市では千代松大耕市長の意向を受け、市教委が同漫画を市立小中学校の図書室から一時回収する騒ぎが起きたばかりで、実行委は市側の対応を批判している。 上映会は8月1日に予定され、実行委には「九条の会・泉佐野」のメンバーや市教職員組合、共産党などが名を連ねる。 市教委は、実行委に政党が入り、政治的活動に該当することや、原作漫画の学校からの即時撤去を求める要望書(1通)が届いており、様々な意見がある中で後援は適当でないと判断したと説明。市もこの判断を踏まえ、決定したという。中藤辰洋教育長は「実行委に政党が入ってなくても後援は難しい」と述べた。 映画は1976年公開で、当時は府内の多くの小中学校で上映された。今月6日に高知市内であった