「悪法も法なり」。古代ギリシャの哲学者・ソクラテスはこんな言葉を残している。翻って特定秘密保護法について、『日本の公安警察』(講談社現代新書)の著者でジャーナリストの青木理さんは「法律の体をなしていない、史上かつてない悪法です」と語る。 それなのに、あるいは、だからなのか、安倍政権は怒号飛び交うなか、数の力で強引に法案を成立させようとしている。いったいこの法律で日本は、私たちの暮らしはどう変わるのだろう。私たちはその恐るべき影響力をもっと知る必要がある──。特定秘密保護法により、国内の一般市民の自由は著しく制限される。青木さんが語る。 「与党が絶対多数だった小泉政権時の2006年にも、国際的な組織犯罪を防ぐ名目で、犯罪を2人以上で話し合っただけで処罰できる『共謀罪』の法案が成立目前になりました。しかし、小泉首相(当時)が自らストップをかけたそうです。『おれは治安維持法を作った首相と言われた
特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を保護する特定秘密保護法案は、参議院の特別委員会で、与党側が質疑を打ち切る動議が提出して、採決が行われた結果、自民党と公明党の賛成多数で可決されました。 これについて、菅官房長官は臨時閣議のあとの記者会見で、「国民の理解を得られたと思っている。まさに国民の皆さんの安全・安心、国家の安全をしっかりとするうえで極めて大事な法案だ。国民の皆さんの中には懸念する声もあるが、法案の成立後に国民に懇切丁寧に説明すれば間違いなく解消されるだろうと思っている」と述べました。 また、菅官房長官は、平成11年に成立した捜査当局による電話などの傍受を認める組織犯罪対策関連法を取り上げ、「あのときは、きょうよりもはるかに激しい反対運動で、国会を取り巻く反対の輪というのはこんなものではなかった。当時は『盗聴法案』だと言われたが、今は全く懸念がない法律になっている。今回の法案も心配
■渡辺喜美・みんなの党代表 与党の参院での議事運営のやり方が非常に乱暴だ。こういう乱暴なやり方をいちいち安倍(晋三)首相、官邸が指示しているとも思えないが、昔の参院の国対(国会対策委員会)はもっと丁寧にやっていた。丁寧さがないのはやはりどこかで欠陥があるとしか思えない。こういう異常な国会運営が常態化しないよう、我々の国会運営についての意見を言っておく必要がある。 参院の現場があまりにも無謀である。あまりにも乱暴である。決して安倍内閣のためにならない。無謀な国会運営をやっていると、自由と民主主義を守る政党なんですか、自民党は?と言われちゃう。(都内で記者団に)
どうしてお役所のWEBサイトってあんなに読みづらいレイアウトができるんでしょうね……しかもページによってスタイルがバラバラでキーッってなります(> <) 原文は以下の通り。修正案は反映済みで、青字で表してあります。 リストに用いられている表記を変更した部分があります。漢数字とアラビア数字の違いって何か意味があるの??また、カッコ内の註も欄外に括り出しました。 衆議院「●特定秘密の保護に関する法律案」 衆議院「閣法 第185回国会 9 特定秘密の保護に関する法律案に対する修正案」 ?修正等ございましたらコメント欄にてお知らせください。ブコメは見ていません。 目次 第一章 総則(第一条・第二条) 第二章 特定秘密の指定等(第三条-第五条) 第三章 特定秘密の提供(第六条-第十条) 第四章 特定秘密の取扱者の制限(第十一条) 第五章 適性評価(第十二条-第十七条) 第六章 雑則(第十八条-第二十
安全保障に関する機密情報の漏えいを防ぐ特定秘密保護法案は、5日の参院国家安全保障特別委員会で採決され、6日の国会会期末までに参院本会議で可決・成立する見通しとなった。 自民、公明両党の幹事長らが4日、東京都内で会談してこうした日程を確認した。民主党など野党は反発しており、与党は国会が混乱した場合、短期間の会期延長も検討している。 安倍首相は4日、国会の党首討論で、同法案について「議論は丁寧に進め、どこかの段階で終局させなければならない」と述べ、今国会で成立を目指す考えを改めて示した。 首相はまた、法が適正に運用されているか監視するため、〈1〉各省次官らで構成する「保全監視委員会」(仮称)〈2〉外部有識者らによる「情報保全諮問会議」(仮称)――をそれぞれ設置する考えを示した。特定秘密にあたる公文書を廃棄するか否かを判断する審議官級の「独立公文書管理監」も新たに置くとした。法律の運用を3重体制
▼だいぶ迷ったけれど,特定機密保護法案に反対する学者の会にコミットすることにしました. ▼ぼくのバックボーンを手短に説明しておきます.専門は図書館情報学というケッタイな学問です.図書館のことを中心に,情報とかそのへんとか色々漁ってる,そんな学問です. ▼31歳助教.子あり.任期付き.そういう弱い立場にもかかわらずコミットしようと思った理由は,これはやばすぎるからです. ▼今回の特定機密保護法案についてなのだけれど,端的にいって日本国民に対する裏切り,ひいては人類に対する裏切りだからだと思ったからです.情報は公開され,チェックされ,オープンであって,(あんまり好きな言葉じゃないけど)PDCAのチェック,アクションが動いて,それではじめてきちんと動くからだと. ▼ぼくたちの学問は知識の蓄積を重視します.国会図書館なんかは(建前上)日本のあらゆる出版物を収蔵し,未来永劫保存していくことをミッショ
東京大学教授 長谷部恭男 今の臨時国会で審議されている特定秘密保護法案は、政府の保有する情報のうち、国民の安全の確保という見地から特に保護の必要性の高い情報を適切に保護するための制度を定めようとするものです。ただこの法案については、いろいろな批判があります。今日は、そのうち主なもののいくつかについて、お話をします。 第二に、この法案自体でも、何が特別な保護に値する秘密かについての基本的な考え方は示されていますが、より具体的に、どのような情報が特別な保護に値する「特定秘密」なのかが分からないことが、批判の対象とされることがあります。ただ、これは、閣僚や国会議員の方々を含めて、人がおよそ全知全能ではないため、何が特別な保護に値する秘密かを予め隅々まで確定することが不可能であり、その答えは、具体的な事例ごとに専門知識を持つ部署で判断し、個別に指定していくしかないからです。似た制度は、世の中に広
トップ > 特集・連載 > 特定秘密保護法案 > 記事一覧 > 記事 【特定秘密保護法案】 秘密法案高村薫さん警鐘 「国民がなめられている」 Tweet mixiチェック 2013年12月4日 国民の「知る権利」を侵害する恐れがあると指摘されている特定秘密保護法案。市民の間で懸念が広がる中、安倍政権は6日の成立を目指し、国会で審議を進めている。作家の高村薫さんに話を聞くと、「民主主義の否定に等しい」と強く警鐘を鳴らした。 有権者がなめられている。国民から反対の声が高まっているにもかかわらず、政府与党は法案の成立を急いでいる。これが絶対多数を持った政権の実態なのでしょう。法案への抗議活動に対し、「テロ行為とその本質においてあまり変わらない」と書き込んだ自民党の石破茂幹事長のブログからも、政権のおごりを感じます。 ただ、この国の形を変えるほどの法案にもかかわらず、国民の関心が低すぎるとも思い
知る権利を脅かしかねない特定秘密保護法案への懸念は、インターネット上でも広がる。滋賀県在住の男性が運営するサイト「虚構新聞」では法案に関する記事を黒く塗りつぶし、国の情報が隠される社会の息苦しさを表している。閲覧数は2カ月間で13万回を超えたという。 「辛辣(しんらつ)な風刺」「目にした瞬間ビクッとして、意味を知ってゾクッとした。これが真実になりませんように」――。「特定秘密の保護に関する法律案」という画像の文字以外は全て「■■■■■■」に塗りつぶした記事を見た人からは、こんな感想が寄せられる。 サイトを運営するのは30代の塾講師、UK氏。学生時代、エープリルフールに友人を驚かす目的で自作のサイトにうそのニュースを書いた。それが虚構新聞に発展し、約9年前から週2~3本のペースで虚偽のニュースを掲載。「円周率、ついに割り切れる」といった記事で話題を呼んだこともある。 約2カ月前、特定秘密保護
特定秘密保護法案に反対の声を上げる平田オリザさん(右から2人目)ら学者たち=3日、東京都千代田区で(岩本旭人撮影) ノーベル賞受賞者を含む国内の著名学者らが結成した「特定秘密保護法案に反対する学者の会」は三日、法案の廃案を求める声明に賛同する学者が、呼び掛けから一週間で二千六人に達したと発表した。これだけの数の学者らが分野を超えて一つの政治問題に反対表明をするのは極めて異例。呼び掛け人の一人、佐藤学・学習院大教授(教育学)は「われわれは戦後最大の民主主義の危機と感じている。重く受け止めてほしい」と訴えた。 (樋口薫) 学者の会は十一月下旬、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英・名古屋大特別教授や、化学賞の白川英樹・筑波大名誉教授ら三十一人が結成。「法案は基本的人権と平和主義を脅かす立法で、直ちに廃案にすべきだ」とする声明を発表した。
12月3日の記者会見の様子を今回も集英社の伊藤君が文字起こししてくれました。 いつもありがとうございます。 僕は行けませんでしたが、平田オリザさんや平川克美くんや安藤聡さんも行ってくださって、たいへんな熱気で、メディアも驚いていたそうです。 では、その熱気を感じてください。(文中の強調は内田によるものです) ■2013年12月3日特定機密保護法案に反対する学者の会記者会見@学士会館■ ●司会挨拶● 司会・佐藤学(学習院大学教授、教育学): 特定機密保護法案に反対する学者の会、本日2006名の学者の声明をもって、私どもで記者会見を行いたいというふうに思っております。 最初にですね。第一列に並んでいる方々のご紹介をちょっとご紹介を致します。 向かって左側から、東京大学教授,政治学がご専門の宇野重規先生。続きまして、慶応大学教授の小熊英二先生。それから専修大学教授の廣渡清吾先生。それから立教大学
【採決に対し、強い抗議】 私たち「特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会(略称:表現人の会)」は、特定秘密保護法案に強い危惧を感じ、反対を表明してきました。しかし、与党は表現人の会を含めた多くの市民からの抗議をいっさい無視して、強行採決し、法案を成立させました。このような暴挙に対し、強く抗議します。 【謝辞】 会の立ち上げから採決まで短い期間でしたが、その間に多くの賛同をいただけたことに、感謝すると同時に、同じ考えを共有できたことを心強く感じています。ありがとうございます。すでに法案は成立したことを踏まえ、本サイトでの賛同者の受け付けは終了します。 【今後】 今回は法案成立を阻止できませんでしたが、この法律を容認できない思いは変りません。この活動をどのようにこれからにつなげていくべきかについて、発起人を中心に、議論していきます。具体的な内容が決まれば、
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