イギリスの国民保健サービス(NHS)イングランドは10日、18歳未満に提供するジェンダー(性自認)関連治療についての報告書を発表した。NHSがこれまで、不十分な研究と「非常に乏しい」科学的根拠によるケアを行っており、子供たちが必要とすることに「十分応えてこなかった」と指摘した。
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はじめにインターネット上において、性的表現について論じられる時、しばしば「性的表現の悪影響」が取り上げられ、一部のフェミニストやリベラル知識人たちから規制の強化が必要だと叫ばれる。 その時、頻繁に引用されるのが2012年に渡辺真由子氏が出版した総説論文『性的有害情報に関する実証的研究の系譜~従来メディアからネットまで~』である。例えば、直近でも次のようなツイートがあった。 参考文献 渡辺 真由子(2012) 「性的有害情報に関する実証的研究の系譜 ~従来メディアからネットまで」『情報通信学会誌』30(2):81-88(2023年7月20日取得,https://t.co/n8yzJevsvq…) https://t.co/YHF5bdSReu — 金木犀。6/14 (@kaneki_say) July 20, 2023 Twitterで表現の自由界隈と呼ばれている(私も含まれる)人々にとって
米スタンフォード大学の研究チームが、重いうつ病患者の脳内信号の流れを逆転させることで治療効果が得られることを発見した。 強力な磁力(磁気パルス)で頭皮から脳を刺激して、治りにくいうつ病を治療する「経頭蓋磁気刺激(TMS)」治療法は以前から存在し効果を上げていた。だが、そもそもなぜこの治療法が効くのか、これまで謎に包まれていた。 今回『PNAS』(2023年5月15日付)に掲載された研究では、そのメカニズムが明らかにされている。 うつ病患者の多くは脳内信号が、誤った方向に流れているのだそうで、磁力刺激でその流れを逆転させることで効果が発揮されるという。 これは重いうつ病の根本的な治療につながるほか、その診断に役立つバイオマーカー(生物学的指標)としても利用できる可能性があるとのことだ。
2023年3月8日にロンドンで開催された「ヒトゲノム変編集に関する第3回国際サミット」で、不妊治療の可能性を高める技術の初期概念実証として、「オスのマウスの細胞から卵子を作り、受精させてからメスのマウスに移植することで、オスとオスの間からマウスを生ませることに成功した」と発表されました。 The mice with two dads: scientists create eggs from male cells https://doi.org/10.1038/d41586-023-00717-7 Mice have been born from eggs derived from male cells | New Scientist https://www.newscientist.com/article/2363627-mice-have-been-born-from-eggs-deri
エナジードリンクが男性の抜け毛を増やす原因となることがわかった。新研究によると、炭酸飲料やスポーツドリンクを頻繁に飲む男性は、毛包に関する問題を抱える可能性が30%上がるという。 Nutrients誌に掲載された北京の清華大学の研究によると、1日2本以上の甘味飲料を飲む人は全く飲まない人よりも抜け毛を経験する確率が42%高くなることがわかったそうだ。 髪の量を保つ秘訣としては健康的な食生活が重要な役割を果たすと言われており、皮膚科医のシャロン・ウォン氏はザ・サン紙にこう話す。「毛包細胞は体の中で2番目に速く分裂する細胞で、バランスの取れた健康的な食事からの全ての栄養素が必要となります」「高たんぱく質、良質の炭水化物と脂肪、ビタミン、ミネラルなどですが、髪に効果のあるスーパーフードはありません」「髪は生存することにおいて必要不可欠ではなく、身体は栄養を髪の成長のために優先したりはしません」「
性風俗レビューサイトの書き込みが、科学に昇華しました。 静岡大学で行われた研究によれば、性風俗のレビューサイトに書き込まれている情報をもとに、全国規模の性接触ネットワークを構築し、その特徴を解析することに成功した、とのこと。 研究では男性レビュワーたちの遠征状況を可視化したマップも作成され、いくつかの都道府県同士が強いつながりをもっている様子が示されただけでなく、人口規模の小さな県(和歌山県や石川県など)であってもネットワークの重要なハブとして機能していることが判明しました。 新型コロナウイルスの蔓延において「夜の街」の重要性がたびたびクローズアップされてきましたが、今回の研究によって感染経路などの理解が進むと期待されます。 研究内容の詳細は2022年11月3日に『PLOS ONE』にて公開されました。
ノーベル賞のパロディーで、ユニークな研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の受賞者が発表され、ことしはペットボトルのキャップをあけるときなど、ものをつまんで回すときの指の使い方を詳細に分析した、千葉工業大学の研究グループが「工学賞」を受賞しました。 日本人の受賞は16年連続です。 「イグ・ノーベル賞」は、1991年にノーベル賞のパロディーとしてアメリカの科学雑誌が始めた賞で、人を笑わせつつ考えさせる研究に贈られます。 日本時間の16日、ことしの受賞者が発表され、このうち千葉工業大学の松崎元教授などの研究グループが「工学賞」を受賞しました。 この研究では、ペットボトルのキャップやオーディオの音量をあげるつまみなど、ものをつまんで回すとき指をどのように使うのか、つまみの太さを変えて調べる実験を行いました。 そして、つまみの太さと使う指の本数との関係や指の位置との関係を詳細に分析しました。 主催
妊婦の市販弁当の摂取回数などを調べたアンケート用紙(手前)と、死産と市販弁当などの関連について発表した論文(奥)=2022年5月10日、兵藤公治撮影 市販弁当や冷凍食品を頻繁に食べる妊婦は死産の確率が2倍以上になるとの分析結果を、名古屋市立大の杉浦真弓教授(産科婦人科)や玉田葉月特任助教(栄養学)らの研究チームが発表した。杉浦教授は「死産が多くなる原因について、さらに詳しく研究する必要がある」と指摘している。 研究チームは環境省が実施するエコチル調査で得られた妊婦9万4062人のデータをもとに、市販弁当、冷凍食品、レトルト食品、インスタント食品、缶詰食品それぞれについて、妊娠結果との関連を分析した。分析の際には母親の年齢や体格、喫煙・飲酒歴、収入など妊娠結果と関連があることがエコチル調査で判明した要因の影響を取り除く統計処理をした。 その結果、市販弁当、冷凍食品の摂取頻度と死産との間に関連
厳重に管理された研究室。関係者が固唾を飲んで見守るなか、白衣を着た研究者がシャーレの中から慎重に取り出したのは…。できたてほやほやの「培養肉」でした。 ことし3月、東京大学で、最新の技術で作った国産牛肉ならぬ、国産「培養肉」の試食が行われました。肉の細胞を培養して新たな肉を作り出す「培養肉」は、食糧不足の解消や環境負荷の軽減などにつながると、世界中で研究・開発競争が激化しています。 果たしてそのお味は?最新の研究を取材しました。(科学文化部記者 岡肇、あさイチ ディレクター 黒田沢) 取材班も含め、その場の全員の視線の先にあるのは小さな透明のシャーレ。 薄いピンク色の液体の中に、この日の主役が入っていました。 もちろん「培養肉」です。 東京大学大学院情報理工学系研究科の竹内昌治教授と「日清食品ホールディングス」の研究グループでは、「培養肉」、それもステーキのようにおいしく食べ応えのある「培
兵庫県立大の中浜直之講師(保全生態学)が、自身が執筆して国際学術誌に掲載された昆虫の遺伝情報に関する論文を、インターネット上の別の学術誌に全文盗用される被害に遭った。盗用論文は中浜講師の論文を一言一句そのまま転載し、論文のタイトルと著者名を変更していた。また、盗用論文を掲載していた学術誌は全論文が別の論文を全文盗用していたことも判明した。 ずさんな審査や手法で論文を掲載する粗悪な学術誌は「ハゲタカジャーナル」(ハゲタカ誌)と呼ばれ、問題化している。ネット上で無料公開されている学術誌の一種で、論文の著者から徴収する掲載料を目的としており、近年増え続けている。 ハゲタカ誌の特徴は、著者とは別の研究者による論文の審査(査読)が不十分▽著名な研究者を編集委員として無許可で記載▽出版社の所在地が不明――などとされ、著者が掲載料を払えば論文がそのまま載ることもある。研究者は研究論文が学術誌に掲載されな
nazology.net 元論文はこちら。 www.nature.com 2019年の論文なのでこの分野に詳しい人にとっては有名な論文である。 論文の位置づけ この種の論文はわりと書かれており、先行研究としてまとめられているとおりである。 短時間のビデオゲームの結果に焦点を当てた研究(主に大学生の集団を対象に実施)の効果は、主にプライミング効果の結果であることが示唆されている。つまり、暴力的なコンテンツに触れることで、参加者がその場にいるときに攻撃的な思考や感情への接近性が高まるということである[6]。しかし、それ以上に、一般的攻撃性モデルGeneral Aggression Model(GAM、[7])は、繰り返しプライミングされた思考や感情が進行中の出来事の知覚に影響を与え、その結果、長期的な効果として攻撃的な行動を誘発すると仮定している。私たちは、プライミング効果は興味深く、研究する
ゆっくりしていってね!!!! とてもゆっくりしたフォロワーさんから、「次のツイートを批判的に検討してみては?」というご提案をいただいたわ。 表現規制派・表現悪影響派が「根拠」として引用することが多いデータがそのツイートに並べてあると伺ったの。 こちらのツイートね! 児童ポルノについては斎藤氏の研究がある。https://t.co/Z53xuoMCEC また、性犯罪件数は日本は横ばい傾向だが、児童に対する性暴力相談件数は増加傾向。https://t.co/yjp0avXYGQ 女性蔑視については社会通念(すなわち文化を含む)の影響が大とする調査がある。https://t.co/pYFKq3cMp4 https://t.co/xfoLiT3TK0 — レキシ・ヘンサン (@rekishitos) November 15, 2021 まず、「斎藤氏の研究」と言われているのは、『「小児性愛」という
アンドリュー・シュービルスキー氏がゲーム障害にエビデンスが薄弱であるとWHOからメールを受け取った件の続報である。事情を把握されていない方は以下のリンクを参照されたい。 ides.hatenablog.com ジェフリー・リード氏がICD-11にゲーム障害を採用することに「アジアの国々から大きな圧力を受けている」と証言したのはクリス・ファーガソン氏とのメールのやり取りの中である。2016年8月16日のメールである。ファーガソン氏が実際のメールのスクショをアップしていので、見てみよう。 https://twitter.com/CJFerguson1111/status/1461100257442418697 WHOが提案するICDのゲーム障害カテゴリー Reed, Geoffrey M. gmr2142@cumc.columbia.edu Mon 8/22/2016 9:33 AM To:
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 香港中文大学と明愛白英奇専業学校の中国研究チームが開発した「Manga Filling Style Conversion with Screentone Variational Autoencoder」は、白黒漫画をカラー漫画に変換する深層学習ベースのフレームワークだ。逆にカラー漫画をモノクロに変換することもできる。 カラーとモノクロの違いは、塗り方にある。カラーの塗りは通常、ベタ塗りやグラデーションで埋められているのに対し、モノクロでは豊かなスクリーントーンパターンで表現している。 基本的な特性も大きく異なる。カラー原稿が単一のピクセルに特徴が出ているのに対し、スクリーントーンはピクセル
山根信二さんのTwitter経由で知った情報(https://twitter.com/shinjiyamane/status/1362068833641504776)。 www.sciencemag.org 今回、問題になっているのは重慶南西大学の心理学者である张谦Qian Zhang氏。张氏は暴力的ゲームをすると暴力性が増加するといった研究や、暴力的な映画を観ると暴力性が増すといった論文を次々に発表しているが、データが捏造されたものだと指摘され、张氏の論文のうち2本は撤回されている。 どうやら、調査をせずに架空のデータで、分析も捏造し、論文を書いたようである。 ただ、撤回されたのは2本だけで、今年に入ってからも张氏は精力的に論文を発表している。 ざっくりと翻訳してみた。 张氏は不正行為を否定しているが、2つの論文は撤回された。他の論文は雑誌にはまだ残っており、そのデータはメタアナリシスに
2021年2月5日 慶應義塾大学医学部 国立がん研究センター 慶應義塾大学医学部整形外科学教室の弘實透助教と国立がん研究センター研究所細胞情報学分野・連携研究室の増田万里主任研究員らの研究グループは、主に小児から青年期に大腿(ふともも)や膝関節(ひざ)周囲の骨に発生する悪性腫瘍である骨肉腫に対する新しい治療法の標的となる分子を発見しました。本研究グループはタンパク質リン酸化酵素のTNIK(TRAF2 and NCK-interacting protein kinase)が骨肉腫で高頻度に活性化しており、TNIKの阻害薬が骨肉腫細胞の増殖を抑制するのみならず腫瘍細胞を脂肪細胞に変化させることを、マウスを用いた動物実験で明らかにしました。 本研究成果は、2021年1月5日(米国東海岸時間)に、米国機関紙『JCI Insight』の電子版に掲載されました。 1.研究の背景と概要 私たちの体は、異
感情を強制起動する脳のツボ脳に電気刺激を与えてうつ病を治す技術が大幅な進歩をみせている / Credit:Canva脳は心臓と同じく、電気的な臓器です。 そのため近年、うつ病患者に対して脳に電気刺激を行う手法が着目されています。 ただ既存の電気刺激法は非常に大味であり、脳全体に大電流を流す方法がメインでした。 そこでカリフォルニア大学の研究者たちは、5年もの長期に及ぶ臨床試験の結果を元に「神経マッピング技術」を開発しました。 この神経マッピング技術は脳の各地に差し込んだ電極から、患者一人一人の神経回路の特性を認識し、その患者にとって最適な治療部位(刺激場所)をピンポイントで探し出すように設計されています。 そして今回、マッピング技術の性能を確かめるために、難治性うつ病に苦しむ36歳の女性患者に対して、はじめての試験が行われました。 その結果は、まさに驚きでした。 女性患者は覚えている限り5
ダイエットのために運動することを決意したものの、あまりの寒さに「もう少し気温が上がってからにしよう」と言い訳した経験がある人もいるはず。ところが新たな研究では、「寒い中で運動すると脂肪の燃焼効率が上がる可能性がある」と判明し、むしろ寒い日ほど運動するべきかもしれないと示唆されています。 High-intensity interval exercise in the cold regulates acute and postprandial metabolism | Journal of Applied Physiology https://journals.physiology.org/doi/abs/10.1152/japplphysiol.00384.2020 Exercising in The Cold Could Burn Off More Fat, New Research Sh
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