「カメラが向けられたのは作品ではなく私でした」 こう話すのは、大学院で美術を学ぶ学生です。展示会に来場した男性に作品の説明を終えたあと、写真を撮られました。 展示会場や画廊で、作家にプライベートのことを聞き出したり、しつこくつきまとったり…。 活動にまで影響を及ぼす行為に、各地で対策も始まっています。 (NHKニュース「おはよう日本」で放送しました)
【12月17日 AFP】世界中で検閲、撤去、展示禁止といった処分の対象となった作品を集めた私設美術館がこのほど、スペイン・バルセロナで一般公開を開始した。 「禁断アート美術館(Museum of Forbidden Art)」に展示されている42点は、カタルーニャ(Catalonia)自治州の実業家タチョ・ベネ(Tatxo Benet)氏が所有する200点に上るコレクションの一部だ。 ベネ氏は「スキャンダラスな作品や物議を醸す作品を集めているのではない。検閲、攻撃、侵害、禁止の標的とされた作品を展示している」とAFPに語った。 スペインの巨匠ゴヤ(Francisco de Goya)や米ポップアートを象徴するアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、中国の反体制派アーティスト、艾未未(アイ・ウェイウェイ、Ai Weiwei)氏といった著名な芸術家の作品もあるが、「ここにあるすべての作
ホテル内のバーに提供した作品が無断でまるで別の姿に改変された――。アーティストの吉田朗さんと、そのマネジメントを手がけるユカリアート代表の三潴ゆかりさんによる抗議が波紋を広げています。ねとらぼ編集部では、改変に関与したとされる三井不動産およびマザーエンタテイメントに事実関係を問い合わせました。 改変前の作品(画像はプレスリリースより) 改変後の作品(画像はプレスリリースより) 変更には許可が必要だが、無断で改変されたとの主張 吉田さんらの発表によると、アート作品「渋谷猫張り子」が設置されているのは、三井不動産が所有する商業施設やホテルなどが一体となった「sequence MIYASHITAPARK」の最上階にあるバー「SOAK」。 2019年8月、吉田さんは設置当時SOAKの運営会社だったBAKERU(当時は東京ピストル)から制作依頼を受け、作品を制作しました。その後、2020年4月に作品
吉田朗の作品に対して行われた著作権の侵害、無断改変された作品の公開等の問題について。 アーティストを応援してくださる皆様、関係者各位、 いつも弊社マネジメントアーティスト・吉田朗をご支援いただき、誠にありがとうございます。 本日は吉田朗の作品「渋谷猫張り子」に対して行われた著作権の侵害、まるで別の姿に無断で改変された作品の公開と、アーティスト側の許可なく行われた改変作品撤去など、一連の被害について初めて言及させていただきます。 左 吉田朗・作「渋谷猫張り子」 2020年制作 三井不動産株式会社が所有するホテル、シークエンスミヤシタパーク(sequence MIYASHITA PARK)の最上階にあるバー「SOAK」内に設置。同店舗のために特別に制作された作品。制作、設置当時の同店運営会社は株式会社BAKERU。(撮影:田中太郎) 右 吉田の作品全体、およびアーティスト名と作品名を示した銘板
まえがきこんにちは。swmr(@sawamuradacun)と申します。こちらは、意欲的な一般個人による考察と議論のもと、日本国内でも急速に広がりつつあるNFTアートの危険性について手短に説明するページです。 NFTが経済活動や自然環境に与えるマクロな悪影響については、これまでにも散々指摘されていますが(「NFT 問題点」などでググってください)、こちらの記事では、主に「NFTアートという仕組みがアーティストにとってどれだけ危険であるか」という観点から、NFTアート市場のもつ構造的な欠陥と、そこから予想される将来的な影響(経済的または法的なリスク)について考察し、できる限りわかりやすい形で記述しています。これからNFTアート市場に参入したいと考えているアーティスト、または既に参入してしまったアーティストも必ず一読をおすすめします。 本文を読むにあたって特別な知識はほとんど必要ありませんが、
ビデオゲームの語り部たち 第7部:Mr.ドットマンこと小野 浩氏が,制約の中で追求した自由 ライター:黒川文雄 ビデオゲームは革新の連続で発展し,ハードウェアのスペック向上に伴って,ゲームのキャラクターや世界観も拡張を続けきた。その中でも大きな転換点が,1990年代前半の3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)の登場であったことは,この連載で何度も書いてきた通りである。 3DCGにより,ゲームは“イマジネーション”から“リアリティ”へと舵を切った。筆者はかつて音楽業界に身を置いていたが,この変化にはレコードがCDに取って代わられたことと似た時代性を覚える。 今回の「ビデオゲームの語り部たち」では,そんな激動の時代を生きた元ナムコのドットアート・クリエイターである小野 浩氏の人生にフォーカスする。 人生はその人物が積み重ねてきた歴史だ。それを紐解くことは,その人柄や生み出してきたものに触
2020年4月26日UPDATE 記事公開から早いもので2年が経ち、こちらの記事は有料とさせて頂きました。 Here’s my «me too» story about Araki . Sorry that is only in Japanese. I hope some of your friends can help you read it or maybe you don’t need to read it you already understand something... In the end, finally i got his answer. I do now realize what he was thinking regarding us and his “art" 📸 All i can do now is to accept the situation as it
(CNN) 英ロンドン中心部に立つビルの屋上にずらりと並んだ84人の男性。全員が今にもそこから飛び降りるかのように、縁ぎりぎりのところで身じろぎ一つせず佇(たたず)んでいる――。 見上げた歩行者が思わず目を見張るようなこの光景は、26日に公開が始まったアート作品だ。男性たちは等身大の彫刻で、1晩をかけて複数のビルの屋上に設置された。 「プロジェクト84」と名付けられたこの取り組みは、米国人のストリートアーティスト、マーク・ジェンキンスさんと、自殺予防に特化した活動を展開する慈善団体「CALM」が協力して実現した。 英国では毎週、平均84人が自殺するといわれる。屋上の男性像84体はそれらの自殺者を表す。CALMによれば英国では自殺する人の4人中3人が男性。45歳未満の男性の死因で最も多いのも自殺だという。 CALMのサイモン・ガニング最高経営責任者(CEO)は「社会全体として、我々はこのひど
画家バルテュスの作品『夢見るテレーズ』の撤去を、ニューヨーク・メトロポリタン美術館に対して求める署名運動が行なわれている。 『夢見るテレーズ』は1938年の作品。目を閉じて椅子に座る少女が無防備に足を上げ、スカートの中をさらけ出している様が描かれ、少女の傍らでは猫がミルクを舐めている。モデルの少女はパリに住むバルテュスの隣人で、当時12~13歳だったとされるテレーズだ。 バルテュス『夢見るテレーズ』 メトロポリタン美術館オフィシャルサイトより(サイトで見る) 作品撤去の署名はニューヨーク在住の女性ミア・メリルによって始められ、ウェブサイト「Care2」上で8500人を超える支持者を集めている(記事掲載時)。 「Care2」に掲載された作品撤去の署名 メリルは週末にメトロポリタン美術館に行って『夢見るテレーズ』を目にし、若い少女が煽情的なポーズで描かれていることにショックを受けたという。こう
「鉛筆画なのに写真に見えるほどリアル」とTwitterで話題を呼んだ「ボルトとナットの絵」が、ついに完成しました(関連記事)。未完成の時点でも尋常でないクオリティを見せていた作品が、さらに引き締まった仕上がりに。金属の質感やら水滴やら、いったいどうやってるの……。 静物画なのに、なぜか「生」を感じる 約280時間に渡る制作をやり遂げた大森浩平さん(@kohei6620)に、編集部はくわしい話を聞いてみました。幼いころから絵を描くのが好きで、お兄さんの絵に負けたくないと努力してきたと語る大森さん。ほかのことが苦手な自分の生かせる能力はこれしかないと思い、5年ほど前から現在の手法を始めたとのことです。 拡大すると、浮いた水滴やネジ山などの描き込みに圧倒される モデルのピントがぼけた部分の再現も秀逸 最初はネット上の画像をそのまま忠実に描いていましたが、模写とはいえオリジナルの作品が描きたいと思
SOW@新作出すよ @sow_LIBRA11 とある知己の音楽家の方がいて、ある日娘さんが「お父さんが死んだら、愛用ヴァイオリンも一緒にお墓に入れたげるね」と言ったので、激怒したそうだ。 2017-04-30 15:58:41 SOW@新作出すよ @sow_LIBRA11 「いいか、これは何百年も前の職人が、技巧の粋を集めて作ったものだ。今まで何人もの人の手を渡ってきたものだ。所有権は私にあるが、それは現代において受け継いだということだ。私が死んだとしたら、次の者に託す義務があるのだ!」と、音楽家としてまっとうなことを言ったのだが、 2017-04-30 16:00:09 SOW@新作出すよ @sow_LIBRA11 娘さんは泣きながら「お父さんの為を思って言ったのに!」とわかってくれない。しょうがないので「これ、捨て値で売っても二千万はするんだぞ」と言ったら「あ、じゃ燃やさない」と一瞬で
「人生のなかではとても大きなこと」 「似ている人形がいたよ、と教えられ」 「子ども産みてー!」と叫んだ女子高生 先日開催された東京芸術大学の卒業・修了作品展で、ある作品が注目を集めました。題して《ラブドールは胎児の夢を見るか?》。かつて「ダッチワイフ」と呼ばれ、現在は「ラブドール」とも称される、女性をかたどった人形の「妊娠」した姿を収めた写真です。制作者で芸大大学院博士課程の菅実花さん(27)に、作品に込めた思いを聞きました。 「人生のなかではとても大きなこと」 ――制作のきっかけは。 「生殖」をテーマにしようと発想したのは、24、25歳の頃です。周りが結婚・出産を具体的に考え始める時期になり、同年代の女性の友達から「30歳までに子どもを産むようにプレッシャーを掛けられている」「何年も付き合った恋人と別れて、結婚できないかも」といった話を聞くようになりました。また、「子どもをあきらめた」と
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