ゲームミュージックのすべらない話それは反復して聞いた音楽と、光景と共に記憶した音楽だ。短期間で大量投下されるCMソングが耳に残るのはその反復性ゆえであり、仮にレッドブルのTVCMが“♪レッドぶるぶる～”なんて小林亜星イズム溢れるCMソング（各自脳内で想像してメロディを付けるように）で展開されていたら、あの“翼を授ける”キャッチコピーも霞んでしまっていただろう。そしてその“♪レッドぶるぶる～（各自脳内で～省略）”が、海辺にバイクを止めて一瞬マジで好きなオンナを抱きそうになった瞬間に背後の干物屋のラジオから聞こえてきたら、その後20年経っても干物屋を見るたびにその“♪レッドぶるぶる～”を思い出してしまうのが我々人間というわけだ。 上記の様な観点でゲームミュージックを捉えた場合、これは間違い無く脳内に刷り込まれ、体に染みついて離れない種類の音楽だということがわかる。なぜならゲームミュージックこそ、反復と光景により記憶される音楽
